梅雨前線が停滞、九州北部に大変な集中豪雨災害をもたらしていました。
前夜からこのニュース一色に染まっている感があった日でしたが、関東沿岸は申し訳ないほど朝からよく晴れ、強い日差しが降り注ぐ真夏のような日となりました。
サークルには夏野菜やハーブ、夏の果物、ミニトマト、パプリカ、きゅうり、ナス、ジャガイモ、フェンネル、メロン、スイカ、え~と、あと何があったでしょうか、とにかく沢山集まりました。
その中からこちらの山を選んで描きました。
『西瓜と夏野菜』
(F6 Avalon July 6, 2017)
西瓜のドッシリとした重量感がいまひとつ出せていない。(不満)
西瓜の後方に生けてあるのはモントブレシアというグラジオラス科の花らしいです。鮮やかなオレンジ色が夏らしくてキレイ!なので、背景に入れました。
前年もこの時期、同じような小玉スイカを描きましたが、あの時の画面には西瓜の他にはトウモロコシ一本、ホオヅキ一つ、ガラス瓶のみ。ちょっと寂しい絵でした。
なので今回は色々と入れて描こう、と考えてパプリカ、胡瓜にナス、離れた場所に置いてあったミニトマトまで画面に入れちゃいました。主役の西瓜の後ろにはモントブレ̪シア。これだけ入れれば賑やかになるぞ、なんて欲張った絵です。
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話は飛ぶのですが、時の人となっている中学生プロ棋士、藤井聡太君のニュースを追って見ています。将棋は小学生の頃、兄と遊びで指していたので駒の動きを知っている程度ですけど、藤井君のおかげでまた興味を引かれています。
Eテレの『将棋フォーカス』(解説速過ぎでついて行けない)やその後の対局を見始めたり。感想戦を見てると棋士ってすごい人達だなあ~と驚愕したり。
で、藤井聡太四段について、将棋に関しては『超新星・俊英・小学生が東大入試問題を10分で解いて全問正解みたいな人・マンガの世界でも有り得ないような人』など色々形容されて呼ばれるほどですが、何よりもあの人柄、謙虚で礼儀正しい、きちんとした言葉を使う中学生に驚嘆してます。
NHKスペシャルやクローズアップ現代、その他のドキュメンタリーなどで拾った藤井少年の言葉がとても素晴らしくて、メモして残しておきたくなりました。
加藤一二三九段とのプロデビュー戦を前にした自宅でのインタビューで、対戦相手研究はしているのか、との質問に
『人の将棋を気にしていてもしょうがないので(していない)。
将棋というのは自分の頭で考えて指さないといけないので、やっぱり本当に強くなるためには、自分で考えるしかない、と思っています。』
と言って、ひたすら詰将棋を解いていました。
何に関しても、結局は自分で考えるしかない、んですよね。
若干14歳の中学生の言葉とは思えない重みがあって、すごい人だなあと見入ってしまいました。
ニキビが出たり消えたりする、まだあどけなさが残っているような聡太四段。
対局中は前のめりになったり、うなだれたり、相手をチラッと上目使いに見たりと、まだ中学生らしく表情豊か^^。棋士さん達はほぼ皆ポーカーフェイスですけど。
加藤一二三九段との対局後、反撃に転じた80手目を振り返って、次のように語っていました。この語り方も素晴らしい。
『あれ以上、受けてもそんなに良くならない局面ですので、攻め合いはむしろ必然というか。攻め合い負けすることは、まあないと思っていました。感覚も多少ありますが、読みによるところが大きいです。』
学ラン姿が可愛く感じる少年のことばとは思えないほど、凄味があります。なんというか、発する言葉とあの恥ずかしげな控え目な人柄とが一致しない、といいますか。
もうひとつ、ガーンときた言葉を。
プロデビュー戦から一週間後の今年一月一日。『野田八幡宮』という神社へ初詣に行っていました。おみくじで『大吉』を引き、そこに『わが好きなことをするべし』と書いてあり、記者から『それは何ですか?』と問われて『もちろん将棋です。』とニコニコ顔。さらに『願い事は何を?』と問われて
『願い事?いや、でも将棋のことは神様にお願いしてもしょうがないので、兄の(合格を)祈願しました。』
千駄ヶ谷の実家へ行く時、鳩森神社隣の将棋会館へ足を延ばしてみようかしら、などと考えています。ミーハーですよね(*_*;。
先日15歳になって後の初戦でプロ2敗目を喫した藤井四段ですが、これからのますますの活躍を期待しながら見守っていきたいです。