The Fool On The Hillside

子は巣立ち、仕事も減り、始めた趣味の水彩画。記録しておこう!と始めたブログです。

藤井聡太四段・史上最速で50勝達成! + おまけに大相撲

 大相撲の世界に比べて、将棋界は何と澄んで穏やかな世界なのでしょう。。。

 

 今日の棋聖戦は残念ながら大橋四段との戦いに敗れまして、現在51勝8敗の藤井四段。でも11月もNHKのトップニュース話題を作りましたね。

史上最速で50勝達成!でした。

まずこのニュース記事を貼っておきます。

 

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 毎日新聞

 
 
50勝を達成し、笑顔を見せる藤井聡太四段=大阪市福島区関西将棋会館で2017年11月21日午後11時1分、川平愛撮影
 

 中学生棋士藤井聡太四段(15)が21日、大阪市福島区関西将棋会館であった王座戦1次予選で平藤真吾七段(54)を破り、昨年12月24日のデビュー戦以来、10カ月29日で通算50勝を達成した。現在は棋戦の数が増えているとはいえ、過去の中学生棋士4人と、現タイトルホルダー6人の双方で最速記録を持つ羽生善治棋聖

 藤井四段はデビュー戦で加藤一二三九段(77)に勝利すると、いきなり29連勝して連勝の新記録を作り(6月26日)、「藤井フィーバー」を巻き起こした。30連勝がかかった対局は佐々木勇気六段(23)=当時五段=に敗れたが、その後も順位戦C級2組で6連勝(無敗)とトップに並ぶなど、快進撃を続けている。

 21日現在の藤井四段の通算成績(未放映のテレビ対局を除く)は50勝6敗。今年度に限っても40勝6敗(同)で、対局数、勝利数、勝率、連勝数(年度またぎで29連勝)の全4部門でトップに立っている。

 藤井四段は対局後、

「一局一局積み上げたものが節目(せつもく)の数字となったのは感慨深い」

と話した。【新土居仁昌】

 

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また新たに『節目』などという言葉をスルッと口にしてました^^

流行語大賞候補は『藤井フィーバー』より『望外、僥倖、節目』でしょう^^

 

 

 

 最終盤のシーンを貼っておきます。

 

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で、今日の対局に話を戻します。

1時少し過ぎた頃、Abema TVへ行ったら、もう感想戦のライブ映像が流れていて、大橋四段の名前の上に『勝』の文字が・・・敗戦だったことを知りました。

Abemaニュースを貼っておきます。

相手の大橋貴洸四段は藤井四段と同期で、好成績を保っている棋士だそうです。

強敵だらけの世界ですね。

 

 

 

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藤井四段と大橋四段は、昨年10月1日にプロ入りとなる四段への昇段を共に決めた同期。デビュー後は、史上最多の29連勝など華々しく活躍した藤井四段に注目が集まったが、大橋四段もこの日を含めて通算成績は43戦して31勝12敗、勝率0.721と好成績を残している。2人のプロ入り後の対戦成績は、この日を終えて藤井四段の2勝1敗となった。


 藤井四段の通算成績は59戦して51勝8敗に。年度成績では対局数(49局)、勝数(41勝)、勝率(0.837)、連勝数(29連勝)で、“四冠”をキープしている。

 

 

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 棋聖のタイトルは、羽生善治棋聖が10期連続で防衛中。棋聖戦は一次予選が持ち時間各1時間、二次予選が各3時間、決勝トーナメントと五番勝負は各4時間となっている。決勝トーナメントは一次予選、二次予選の勝ち上がり者、シード棋士の16人で行われ、優勝者が五番勝負へと進出する。

 

 

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ガックリ肩を落とす藤井四段の姿が(申し訳ないけど)微笑ましいです^^

悔しがり方は昔も今も変わらないみたい。

 

さらに遡って、2日に行われた順位戦6連勝の記事も貼っておきます。

順番メチャクチャだわ(*_*;

 

 朝日デジタルの感想戦映像、和やかでいいですね~

 

 

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朝日デジタルより

 

公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が2日、大阪市関西将棋会館で指された76期順位戦C級2組6回戦で脇謙二・八段(57)を70手で破り、6戦全勝とし首位をキープした。公式戦通算49勝(6敗)。大台の50勝に王手をかけた。対局後、高校進学を決断した背景を語った。 進路を決定後、初の対局を白星で飾った藤井は「軽率な一手もあり、苦しい場面もあった」と振り返り、順位戦6連勝に「ここまで全勝でくることができたので残り4戦も全力を尽くしたい」と話した。順位戦C級2組は各自10局を戦い、上位3人が昇級する。

 

藤井は愛知県有数の進学校である中高一貫校名古屋大学教育学部付属中学3年に通うが、高校進学か、将棋1本に専念するか迷っていた。10月25日に日本将棋連盟を通じ、来年4月に高校に進学することを発表した。 対局後、藤井は「(進路を決めても)対局に臨む上では同じ気持ちです。とくに変わったことはないです」と冷静に話した。高校進学を決めた背景として「これからの3年間で将棋が強くなることはもちろんですが、その上でいろいろなことを吸収していきたいなと思いました」。将棋とは違う世界からも貪欲に吸収したいと姿勢を持ちたいと強調した。

 学業との両立により将棋に当てる時間の制約ができるが「その中で集中してやれば強くなれると思っています」とキッパリ。「かなり悩んだ? 強くなるためには、これからが一番大事な時期だったのである程度、考えました」。中学生棋士は人生の岐路での選択に多くの時間をかけたことを明かした。

 

 

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  12日に将棋会館で目撃された、という和服姿の藤井四段。

 

 

こちらNews About #藤井聡太on Twitterから)

 

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 中学生には見えない落ち着き。

和服姿で対局する姿を早く見てみたいものです。

 

 

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12月も強敵目白押しの対局が続くようです。

録画済みのNHK杯、稲葉八段戦、どうだったのでしょう。10日放送が楽しみです^^

 

今年話題の人物ということで、紅白歌合戦の審判員として招待されないでしょうか(^^♪

15歳だから、やっぱり深夜労働(>_<)は無理かな。

 

 

 

 

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話は変わるのですが、今日、横綱日馬富士が引退を決断、記者会見しました。

 

日馬富士という力士がどんな人柄なのかあまりよく知りませんし、朝青龍の時のような風評は聞いたことがないし、事件の経緯もよく知りません。だけど 横綱が格下力士に暴力をふるって頭に怪我を負わせ、自身がそれを認めているのだから、もう土俵に上がることが出来ないのは当然でしょう。

ここ一週間、マスコミは大相撲の報道一色、もう大狂乱?の様相を呈しちゃっています。どこを見ても、この事件ばかり。

この事件の根底にある大相撲力士という地位立場の理解度や、根幹にある暴力に対する認識の違いは、日本とモンゴルの勝負感の違いや、大相撲というスポーツという括りでありながら、実はスポーツ以上の意味を持つ伝統文化への理解度の差、ズレから発生しているような気がしています。

 

大相撲に関しては普段、NHK相撲放送は見たことなく、せいぜい夜のニュース映像を『ながら観』する程度。チケットを頂いたことがあるので国技館で一度だけ生観戦したことがある程度。昨今『相撲女子(すもうじょし)』とかがいて、若い人の間でも結構人気があるらしい、と感じてた程度。

だけど、ここ連日のニュース報道は少し関心を持ってみるようになっています。

 

そうしていたら、私は一ヶ月前に書いた記事で『やらかしちまった;;』と気付き、その記事の一部を先程削除してきました。

 

先月のブログの記事の中で(『藤井聡太四段の高校進学』)大相撲観戦に訪れた藤井四段が横綱白鵬を支度部屋に訪れ、連勝記録が途切れた云々の労いの言葉を受けた部分です。

今思うとあれって藤井四段が面会を希望した訳じゃないでしょう。

もしかして話題の藤井四段が観戦に訪れていると知った相撲協会の誰かが、あるいは白鵬本人が(その辺よく分かりませんが)、支度部屋へ呼んだのではないでしょうか?藤井四段人気に便乗して、連勝が途切れた藤井四段に励ましの声を掛けることで、話題になってニュースでも取り上げられたり、横綱の思いやりをアピールしたりできます。

 

 大相撲ってその発祥の由来を辿るとスポーツじゃないですよね。

通訳ガイド資格のために猛勉した時に知ったのですが、元々は神社で神様へ奉納する神事だった訳で、儀式という色合いの濃い行事だった。五穀豊穣を祈り、占いの意味のある儀式。

それが色々な経緯を経て、江戸時代くらいから?一般大衆が楽しめる、興行格闘技になっていった。とにかく古事記にも登場するくらい、とんでもなく長い歴史を経て、今に至ってる、日本の伝統文化でもあるっていう訳でしょう。

 

 

戦う前のフォーマルティにその儀式的要素が色濃く残ってますよね。歌舞伎や能などと同じにように、形式美を大切にしています。仕切りとか塩撒きとか、試合前にあんな振付け通りな動きをして、精神統一するスポーツってないです。

横綱の土俵入りや、最後の弓取り式など、華麗なショーといえる。

だから勝てば勝者、という普通のスポーツとは違うでしょ。

 

私自身は、特別大相撲に強い思い入れがある、ということじゃないんですが、やっぱり子供の頃に見ていた大相撲と今のそれとは、大分違う感じします。

 

だいたい古来からある日本人の一対一の勝負感て、狩猟民族や大陸系の人達との勝負感とは一味違うように思います。勝者は『どうだ、強いだろ、えっへん』みたいな態度はとらないで謙虚である人が敬われる。敗者への敬意を忘れず、お互いよく戦いました、と労い、善戦を称え合うのが美しい、とするじゃないですか。最近知った将棋の世界は、正にそれです!

それがここ最近ニュースで目にするようになった今の横綱の『エッヘン』の態度。相手を土俵の外へ押し出した後なのに、まだ押したり、こずいたり。『どうだ、強いだろ』と言わんばかりの顔つき。これでは相撲力士としての品格云々を言われても仕方ないかもしれません。

 

勝てば良い、強いのが良いというのがモンゴル相撲文化なのでしょうか。だとすると、精神清らか(であるはずの)力士たちが真摯に力と力でぶつかり合って戦う、形式美を重んじる日本の勝負文化とは根本的に違うのだと思います。土俵下に落ちた敗者へ手を差し伸べるのが本当の力士だとしたら、土俵下に落ち負けたのに、自ら物言いをつけ正当性をアピールする力士って何者ですか?

 

ふと思いました。日本人の力士の成り手が少なくて外国人力士が増え続けている現状。

将来的には相撲も歌舞伎や能、狂言などの伝統芸能化して、戦いは二の次にし、見せる相撲、パフォーマンスの相撲にしたらどうでしょう^^。色々な決まり手を華麗な動きで披露する、ときどき『しょっきり』風滑稽相撲を差し挟む。見て楽しむ華やかな芸能化っていう手もあるのではないかなぁと思っています。これ以上相撲界を貶めないためにも。

 

長々と、どうもすみません(*_*;好き勝手なこと書きました。忘れてください^^