7月6日、関西将棋会館で行われた王座戦決勝トーナメント準決勝戦。
藤井七段は斉藤慎太郎七段に103手で敗れ、王座戦から敗退となりました;;;
最年少でのタイトル挑戦記録がかかっていましたが、竜王戦に続いて敗退。今年中のタイトル獲得はなくなったようです。
年度内で残っているタイトル挑戦は棋王戦。
試合後のインタヴューで
『玉が薄く、自信のない展開に。ここで負けてしまったのは自分の力不足ですが、(ベスト4で)収穫もあったので、それを力にして頑張りたい。』
と語っていました。今後の糧になる敗戦だったと信じています。
相手の斎藤七段は
『最初、藤井さんに後手番ながら積極的に動かれて、激しい将棋になった。あまり自信はなかったが、こちらの玉の堅さで勝負できると思った。』
と述べていました。
その爽やかなルックス同様、お人柄もとても爽やか。将棋世界はホントに素敵な棋士たちで溢れかえっております(^^♪
斉藤七段はこのまま挑戦者となって王座戦でタイトルを競ってください!!
試合が終了したのは夜10時過ぎ。その後メディアのインタヴューを済んでから感想戦に入りましたが、終始和やかな雰囲気。藤井七段は絶え間なく扇子をバチバチさせ(>_<)、どう見ても斉藤七段との感想戦を心から楽しんでいる様子でした。二人の細い指が忙しく動く感想戦でございました(*^_^*)。谷川九段が見守る中、楽しそうに11時過ぎまで続いていましたよ。当たり前かもしれないけど、つくづく二人とも将棋好きなんだなあ、と見ていて思いました。
私は夜9時過ぎから観戦したのですが、斉藤七段優勢のまま、藤井七段は必死に抵抗試みるものの、敢え無く沈められた、という感じの試合に見えました。
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6月末から7月初旬にかけての2週間で公式戦4局をこなした藤井七段。
記録魔なので、順に記録しておきたいと思います(*^_^*)。
深浦九段戦の3日後の6月25日。都成竜馬五段との竜王戦決勝トーナメント一回戦に臨みました。
この対局に勝ち、この時点で高校進学後負けなしの9連勝。通算公式戦成績は79勝12敗。
最年少タイトル獲得記録は屋敷信之九段の18歳6か月、最年少タイトル挑戦記録も屋敷九段の17歳10か月。いずれも藤井七段の挑戦、獲得が期待されていました!
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その4日後、6月29日でしたが・・・
増田康宏六段との『東西天才』対局で、ついに今季初黒星を喫しました。
増田六段から昨年のリベンジを受けた形となりましたけど、まっすー、さすがでございました。(昔まっすーと呼ばれるアイドルいませんでした?)
増田六段は、私には『脱力系棋士』に見えます(*^_^*)
決して悪い意味じゃないですよ。
この座る姿も、
手を添えて考える姿も、
力みが全然見えません。(*^_^*)
そこがいいです!
プロ棋士の方達って、感情を露わにしたりせず、マイペースでポーカーフェイスの人が殆どで、ギラギラメラメラと闘志燃えているような、力が入っているような人は見受けられないですね。
中でも増田六段はホンワカとしていて、勝っても負けてもあまり表情が変わらない。インタヴューも淡々としていて穏やか。それでいて強いです!!
これからも若い世代の代表棋士として、藤井七段の良いライバルになって名勝負を生み出していくのでしょうね。楽しみですね~。
最終局面ビデオ:
藤井七段、今年度連勝は『9』でストップ。竜王戦敗退が決まりました。
敗戦後の言葉:
『うまく攻め込まれてしまった。残念ではありますけど、力をつけて、またここに戻って来られるように頑張りたい。』
昨年6月、歴代最多の29連勝を達成した際の相手だった増田六段とは、2度目の対戦でした。
藤井七段は1時間以上も長考するなどで時間を使い、最終盤では持ち時間を多く残した増田六段に対し、1分将棋を余儀なくされてしまい、粘りに粘ったのですが最終的には力尽きて投了となりました。
ところで、この日の夕食は『卵雑炊』だったそうで。
確か昨年、深浦九段に逆転負けして悔しがった一戦の時も夕食が卵雑炊でしたね。
胃に優しい、消化に良いメニューなのかもしれないですが、力が出ないのでは?と心配してました。(*_*; 余計なお世話でしょうが・・・
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7月3日、早朝のW杯ゲームで、日本がベルギーに大逆転負けを喫して、み~んなが茫然自失となっていた朝。眠気で一日中、力が出て来なかったこの日(-_-メ)。
順位戦C級1組初戦、豊川孝弘七段との対局が行われ、111手で勝利しました。
順位戦初戦を白星発進となりました。
6月19日に予定されていた順位戦1回戦は大阪北部地震のために延期され、対局日はまだ決まってないらしい。この対局は2回戦でしたが、実質初戦となりました。
終局後のインタヴューを含むビデオ映像:
やっぱり出ました、豊川七段のダジャレ!(^o^)
『終わってみたらカンパイでした。長淵剛でした。』(*^_^*)
藤井七段は???無反応(^o^) 知らないですよね~ ナガブチツヨシ
『年甲斐もなく先手で指したかった』ととっても正直な豊川七段。
『藤井さんには老獪に指されちゃいました。3周りくらい、36歳違うけれど、将棋が楽しくなってきていて、おじちゃんだけど刺激を受けてます。この試合はイカンガ-でした。カンパイです。』
と敗戦後も楽しませてくれる豊川先生なのでした。いいなあ、豊川先生(*^_^*)。
藤井七段、終局後のコメント:
『序盤は手の組み合わせを間違えて自信のない戦いになった。今期も一局一局全力を尽くして一つずつ(勝ちを)積み重ねたい』
竜王戦決勝トーナメントなど、重要な対局が続いていた藤井七段、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会について問われると:
『TVで見ていました。気分転換になりました。』
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高校生活をしながら二週間に4回の対局。超多忙ですね。
でも大好きなことを出来ているので、暑さなんかもなんのその!でしょう。
少しは余裕の時間がとれる夏休みも近づいてきました。
次の対局に期待しています!