杉本昌隆七段とのアベック昇級と、順位戦19連勝という新記録がかかって、メディアの大注目を浴びた順位戦C級1組第9局、対近藤誠也五段戦でしたが・・・
藤井七段、136手で敗れました。
順位で2番目の杉本師匠は次戦で勝利すれば自力昇級の道があるけれど、順位で4番目となってしまった藤井七段は、次戦で勝利はもちろん、上位3人のうち2人以上が負けることが昇級の条件となりました。さらに師弟揃って同時に昇級するには、2人が勝ち、なおかつ近藤五段と船江六段が負ける、という条件がそろった場合だけ。
厳しい状況ですけど道はまだ残っているので、応援するのみです!!
こちらの記事を読んで、少し元気を取り戻しました。
特に最後の5行。
そうでした、三段リーグ最終局の出来事。
サッカーもそうだけど、最後のホィッスルが吹かれるまで何が起こるか分かりません。
それにしても朝からニュースでも追いかけられ、注目され過ぎた感があるのですが。。。
こういう重圧にも打ち勝っていくことが求められているのでしょうね、藤井七段のような超新星的な存在の人は。
ず~っと互角の評価できていて、夕食後優勢とされていたのに、一気に崩れて(ポイントは2二歩成だったとのこと)敗れるという、珍しい一番だったとの解説でした。(ニコ動大平先生の総括)藤井七段、強すぎて考えすぎてしまった、なんていう声も聞こえました。
これでB級2組への昇級候補4人は、8勝1敗で並ぶという混戦模様となっています。
全ては3月5日の最終戦へ持ち越し!
注目されるのは分かるけど、杉本昌隆七段まで入室時に大勢のカメラに囲まれちゃって気の毒でした。藤井七段はデヴュー以来、ああいう雰囲気には慣れっこでしょうけど、師匠はそんなに慣れていないのだから。
気合が入っている、というより物凄く緊張した面持ちでした。
藤井七段はいい意味で図太いというか、周囲の雰囲気に飲まれるということがなさそうです。注目されればされるほど、ドシっと肝が据わった顔付になるのに、杉本先生はああいう優しい気づかいの人物だから、いつもと違う顔付で、体中コチコチの緊張感が伝わってきましたよ。
終局後のインタヴューも、気持ちの整理もつかぬまま尋ねられてホントに気の毒。それなのに聞き手の奴ったら『藤井さん形勢悪いみたいですが』などと話を振って、余計気落ちするじゃないですか。あの聞き手イジワル!!!
とにかく、言葉があまり出てこない状態の杉本師匠でした。
早く話を終わらせて解放して~ぇ、早く感想戦させてやれ~~って叫んでいましたよ( `ー´)ノ キー!
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ちょっとここでランチのお話(^^♪
藤井七段はイレブンの『バターライス』を注文。
ただこの日は苦手なマッシュルーム抜きで注文するのを忘れてしまったらしい。ところが注文を取った奨励会員の方が、気を利かせてちゃんと『マッシュルーム抜きバターライス』と注文してくれたそうで、無事に美味しくいただけたようです(^^♪。
さすが奨励会員様! Good job!!
相手の近藤五段は『一口ヘレかつ』を注文。二人はボリュームありの御飯派。
こちらバターライス ↓ こちら温そば弁当 ↓
杉本師匠は『温そば弁当』だったらしい。杉本先生のランチもネット公開されてました(^^♪そして 船江六段は『なべ焼きうどん』だったとか。こちらの二人は麺類派でしたね。
あ、それから藤井七段の夕食は麺類でした!
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話があちこち飛びますが・・・
終局後の藤井七段、記者たちとの一問一答は、残念そうな話ぶりながら、とても冷静なものでした。
16歳の棋士が、こんなに注目を浴びた一戦の直後に、よくこれだけのコメントが出せるなと本当に感心感嘆致します(#^^#)
やっぱり連勝記録よりも、昇級に絡む敗戦だったことが痛かったようですね。あらためて、残念だったなぁ。。。
(本局を振り返っての感想は?)
『4五桂と仕掛けて、前例のある展開でしたが、互角を保つには厚くない変化になりました。その中で少し、そういう手を選べなかったところがいくつかあるのかなぁと。最後は少し乱れてしまい残念です。』
(ポイントは?)
『中盤は精査してみないと分からないのですが、攻めていったところがまずかったのかなぁと。』
(順位戦での連勝がストップしましたが)
『昇級に関しては他力という状況になってしまいました。それでも最後の一戦に全力を尽くしたいと思っています。』
(デビューから順位戦での連勝が「18」でストップしましたが)
『いつか止まってしまうことと思っていましたから、あまり気にはしてはいません。昇級を目指す上では痛い敗戦になってしまいました。』
(師匠との同時昇級については?)
『師匠の昇級争いに絡んでいて、もちろん結果として師弟で上がることができれば一番いいなという思いもありました。ただ対局に臨む上では、意識しないようにしました。』
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棋譜を貼っておきましょう。
近藤誠也五段vs藤井聡太七段
杉本師匠vs船江恒平六段
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で、あの夜は終局後、二人でラーメンを一緒に食べ、また関西将棋会館へ戻って対局を振り返ったらしい。
こちらの記事から。
深夜に師弟でラーメンを食べながら、どんな話をしたのでしょうね。
もちろんズ~っとその日の将棋の話でしょうが。そして話が切れずに、また将棋会館へ戻って、さらに対局を検討し合っていた。いいですね、将棋を愛して止まない人たちの結び付き。ほのぼの(^^♪
ということで、来月5日の順位戦最終局はもっとテンション上がりそうで、怖いです。