3月27日、東京将棋会館で竜王戦4組ランキング戦が行われ、藤井七段は中田宏樹八段を相手に110手で勝利!
それも『歴史に残るような』大逆転勝利を収めました!
見始めたのは本当に最終盤。
Abema TVの解説、阿部健治郎七段と佐藤和俊六段が、この日も後手番だった藤井七段の劣勢を伝えていて、心配しながら見ていました。
どちらが優勢とは言えない、などと解説の二人が話していましたが・・・
Abema TVでは評価値が出ないので見ている方も『どうも形勢が悪いらしい』位しか分からなかったのですが、後で評価値付き棋譜を見直してみてビックリ!!中田八段勝勢で勝利目前、藤井七段は風前の灯火状態だったのですね(^^;
6二銀と指した時、一瞬解説陣も驚いて戸惑った声でしたが、すぐに『これはすごい手が・・』と解説を開始してくれて。。。その10手後に中田八段の投了となりました。
『銀のただ捨てで』とか『飛車を7筋から外すことで』とか聞いて、そういうことですか・・と分かった気持ちになりました。その後の飛車捨て、金取り、香車打つと怒涛の手順で詰みへ。
すごかったです。
本当に将棋って、紙一重の差で勝敗がつくんですね。解説してもらって、そうなのかと分かる程度だけど、それでもとても面白かったです!
それにしてもベテランの中田八段も強い方でした。プロの棋士ってみんなすごい。
すごい!としか言い表せないボキャ貧の自分が情けない(^^;デス。
これで藤井七段は今年度の試合が全て終了。最終戦を白星勝利で飾れました!(昨年度は中学生最後の対局で井上慶太九段に敗れていたので)
2018年の成績は53局中、45勝8敗(勝率0.849)。これはまだ放送されていないTV対局を含む数字らしい。これで2年連続で勝率一位を確定させました!おめでとう~!!
そしてこの数字は歴代3位の高勝率とのこと。
対局後のコメント:
『苦しい戦いが続きました。次も全力を尽くしていければと思います。
(歴代3位の勝率で今年度を終えたことについて)
今年度も敗れてしまった対局や、トップ棋士との力の差を感じることも多かったんですが、1年間自分なりに戦っていけたかなと思います。』
竜王戦4組ランキング戦では、あと2勝でランキング戦優勝となり、決勝トーナメントへ出場が決まり、これにより3級昇級が決まるとのこと。
で、次のランキング戦の対戦相手は高見叡王と決まりました。
(2017-12-15 朝日杯・松尾八段戦後、控室で)
昨年Abema TV企画の早指し戦での対局がありましたね。4月から『将棋フォーカス』のMCも務める泰地叡王との対局、とても楽しみです。
この後も一局一局頑張ってください!
棋譜を貼りました。
6二銀で、真っ黒だった評価が一転真っ白に!!!
『すごいものを見た!』と驚き、称賛の声があちこちで上がり、歴史に残るなんて言われている棋譜です。
明日31日に閉店する、というみろく庵。
藤井七段はこの日、ランチも夕食もみろく庵からの出前注文だったそう。
ランチは、以前三枚堂先生がさかんに推奨していた(^^♪『肉豆腐定食』。
夕食は軽めの『卵雑炊』。
対局後のインタヴューでも、みろく庵閉店について問われて
『さびしいものがある。』
と答えていました。
結局行くことが出来なかったみろく庵。
一度行って『みそ煮込みうどん』食べてみたかったな。
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遡ってヒューリック杯棋聖戦二次予選、久保九段との対局が11日に行われました。
そして敗れました。
対局後、久保九段から
『もうトップ棋士だと思って準備してきました。』と言われていました。
もう扱いは『トップ棋士』なんですね。
ガックリ・・・
久保九段とは一昨年の名古屋プレミアムフェスで公開対局を行って、勝利していたと思いますが。もしかして、あれは様子見?とか、あるいは子手慣らし?とか(^^;。
さすがに久保先生、公式戦となると準備も気合も本気度も違っていたのでしょうか。
久保利明九段は、NHK高瀬キャスターと小・中学校まで同級生だった、とニュース番組で知ってからずっと変わらず、あの穏やかなお人柄を尊敬申し上げておりますです。
いや、ホント、棋士の皆さま素敵な方ばかりです。
ただこの日は年度最高勝率を51年ぶりに更新するか否か、が掛かっていてとても注目されていた一局でした。
この敗戦を喫した時点で、記録更新は難しくなってしまいましたが、相手が久保先生では、しょーがないです(^^♪
肩をがっくりさせる姿が16歳らしい(^^♪