新元号が発表されて早ひと月。いよいよ『令和』の時代が目前に迫ってきました。
高校2年になった藤井七段の新年度4月、順を追って記録しておきます(^^♪
( 本日29日、ホテルニューオータニで日本将棋連盟主催のイベント
『棋才ー平成の歩み』より)
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まず4月6日土曜日。台湾で行われた叡王戦七番勝負第一局の解説者としてニコ生に再登場しました。
出演は夕方の1時間のみでしたが、『超高速の読み』を披露したり、視聴者から寄せられた質問に答えたり、はたまた達筆を披露したり。
この日のもう一人の解説者は藤井猛九段。ダブル藤井コンビが実現して、すご~く楽しかったです。
藤井九段のあちこち、ワチャワチャ矢継ぎ早に飛ぶ質問にも動じず(^^♪落ち着いて捌いちゃっていましたさ。!(^^)!
映像は削除されてしまいましたが、その中で
パソコンを自分で組み立てたい、とか高校で習字クラスを取っているなど語っていました。
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12日には新年度初戦、王将戦一次予選があり、森内俊之九段と千駄ヶ谷の将棋会館で対局しました。
後手番でしたが92手で勝利。新年度初戦を勝利で飾ったのでした。
あの羽生先生と一時代を築いた森内先生に、これで2戦2勝です。強いですねー。
対局後のコメント:
『誤算があり、負けの変化があってもおかしくなかったです。最後の最後までわからなかったです。
元号が変わるのは自分にとって初めてのことなので感慨はありました。新しい時代にもっと強くなって活躍できるようにしたいです。
新年度所対局を白星でスタート出来て良かったです。今年も成長できる一年になればと思います。』
振り駒でまたも後手。直近13局のうち12回も後手番だったそうですが、結果は10勝2敗。後手番を物ともせず!ということなのでしょうか!(^^)!
北野新太さんというライターの方がこんな風に書いていました。
将棋というのは、ゲーム理論上「二人の零和(れいわ)有限確定完全情報ゲーム」に分類されるため、新元号発表後、棋士やファンの間では歓迎の声も聞かれました。
藤井七段も以前こう話していたらしい。
『二人零和有限確定完全情報ゲームに分類される将棋は、先手必勝、後手必勝、もしくは千日手のいずれかに帰着すると思います。ただ、それがどれなのかは分からないです。』
この音の重なり、偶然でしょうか。令和の時代はその『二人零和~ナントカカントカ~ゲーム』つまり将棋が、ますますクローズアップされる時代となるのでしょうか?
楽しみです。
棋譜を貼りました。
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結果は?127手で藤井七段が勝利!
途中まで劣勢が伝えられていたのですが、はね返して逆転勝ちを収めたのでした。
平成最後の対局を白星で飾り、ランキング戦3級への昇級も決まりました。
終局後のコメント:
『次の対局からは元号が変わって新しい時代になります。その新しい時代に活躍出来るよう一層頑張っていきたいです。』
高見叡王は将棋フォーカスで新しいMCを務め始めた、トーク上手な棋士のお一人。ソフトで優し気で、独特なユーモアを醸し出すお気に入りの棋士さんの一人なんですけど。。。今回はすいませんが藤井七段応援に回ってました(^^;
現在叡王戦、防衛7番勝負の真っ最中。頑張ってほしいです!挑戦者の永瀬拓矢七段も豪快な笑いがたまらない若手強豪で、面白い人ですよね。将棋界は何といいますか、ホント、興味を惹かれる可笑しな人が沢山いて、そういう棋士を見つけるのが楽しいですよ!(^^)!
ところで高見叡王はNHK杯の次戦で増田康宏六段と当たりますね!
見慣れてくると、あまり似ているとは思えないけど、でもこの二人の対局も見もので楽しみ!(^^)!
この日の解説は杉本昌隆師匠、佐々木大地五段、井出隼平四段、貞升南女流初段だったのですが、途中で突然、佐藤将棋連盟会長が画面に表れて、50何万円もする時計の宣伝をしたのには驚きました。(>_<) 会長役も大変なんですね。あのような役も引き受けねばならないなんて、お気の毒でした。(>_<)
ついでながら28日のNHK杯は佐々木大地五段vs畠山鎮七段でしたが、12時ギリギリまで続いた熱戦でした。観戦し出したら止まらなくなって終局まで見てしまった。。。
佐々木大地五段強いです。
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28日(日曜日)には、幕張メッセで行われた『ニコニコ超会議将棋2019』に初登場し、人間将棋の解説を務めたり、ひふみんと特別対談を行ったそうです。
ひふみんが投了して後、詰め筋を『立て板に水』のように超解説して、拍手喝さいを浴びた、と記事にありました。
特別対談では:
藤井七段:『これまで明治、大正、昭和、平成生まれの棋士と対戦されましたが、令和生まれの棋士と対戦したい気持ちはありますか?』
ひふみん:『令和生まれで、14歳で棋士になるとして・・・そのころわたくし、なかなか大変ですよ。』(笑)
ひふみん:『途中までいい勝負だったんですよね。』
藤井七段:『ア、はい、いい勝負でしたね。』
二人の共通点は?
ひふみん:『タイトルの前に負けるとおもったことがありません。』
藤井七段:『私も対局の前にいい将棋を指そうという思いで臨んでいます。』
ひふみん:『性格も明るいですね。』
藤井七段:『あはは。そうですね。前向きな気持ちは大切です。』
タイトル獲得に必要なものは?
藤井七段:『トップ棋士と対戦する機会もありますが、大局観といわれる部分、全体をみて正確に判断することの力で、まだ差があると思いました。』
ひふみん:『藤井さんの将棋は、肉を切らせて骨を断つという、将棋の歴史上もっとも厳しい戦い方です。大山さんにしても肉は切らせなかった。この穏やかな藤井さんが、なぜそんな厳しい将棋ができるのか。』
高校生活について:
藤井七段:『高校へ行ったことで学業と将棋のどちらにも影響があります。そういうところを活かしながらやりたい。』
ひふみん:『大学には行きたいでしょ。』
藤井七段:『まだ何とも。。。具体的に考える時期ではなく、これからゆっくり考えたいです。』
勝負メシについて:
ひふみん:『私は卒業しましたが、うな重はまだ早いよね。』
藤井七段:『まだ頼んだことはないですでど、いつか頼んでみたいです。』
ひふみん:『藤井さんは天才です。私や大山さんよりはるかに研究熱心ですし。タイトル獲得は一気に駆け上ってほしいです。きっと大成功しますよ。』
藤井七段:『非常に有難く思います。期待に応えられるよう活躍が出来るようにしたいです。』
最近ハマっているのは:
藤井七段:『叡王戦に注目しています。』
ひふみん:『(ラブストーリーは突然にのカラオケ)上手くなって歌いたいです。』
新しい元号、令和の時代について:
藤井七段:『渡辺2冠と豊島2冠の時代になるか、というところですが、自分も割って入りたいです。』
ひふみん:『爽やかに、自信をもってワクワクさせてほしいです。』
ワクワクさせてもらっていますよ~(^^♪
映像でも:
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本日29日に追いつきました。
な、何と、午前中に、また千駄ヶ谷の将棋会館へ姿を現した!!らしい。
この4月に3回目ですよ。わ~、今日、東京へ行っていたのに。
小学生将棋大会にサプライズ登場!だったのだ。
『ありがとう平成! 小学生将棋大会』の開会式に登場した藤井七段は、対局開始の号令をかけた、とのこと。
上の映像にもありますが、
『自分も奨励会に入る前は子供大会によく参加していて、負けて泣いてしまったということが数多くありました。平成最後の将棋大会ということで、思う存分、将棋を楽しんでほしいです。』
と笑顔で激励を送ったそうです。(^^♪
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そして29日の午後には、トップの写真にある、平成の将棋界を振り返るイベント『棋才ー平成の歩み』が行われました。
出席者は、谷川浩司九段(57)、清水市代女流六段(50)、佐藤康光九段(49)、羽生善治九段(48)、森内俊之九段(48)、渡辺明2冠(35)、里見香奈女流名人(27)、藤井聡太七段(16)の8人。
Wow~!!初の和装姿、渋いですねー、シックですねー!(^^)!
第1部は2時半から。
谷川浩司九段、羽生善治九段、森内俊之九段をはじめ渡辺明王将・棋王らが平成を代表する棋士の皆さんがトークショーを行ったらしい。
平成について羽生九段:
『アナログ時代からデジタル時代に少しずつ移っていた時代。それを経験できたのは得がたいこと。』
渡辺二冠:
『平成でプロを目指し、プロになり、タイトルを獲るなどいろいろあった。あと2日で終わるのは感慨深い。』
第2部のリレー将棋で藤井聡太七段も登場。
『豪華なメンバーなので緊張しています。』
そうでしょうね、この顔ぶれじゃ緊張しますよね、ここに置かれたら。
第3部のトークショーで印象に残った対局を尋ねられた藤井七段。
2年前の6月26日に達成した29連勝を挙げて
『対局室が足の踏み場もないほど報道陣が集まっていたことを覚えています。』
羽生九段が
『連勝中は何連勝目で記録更新の手応えを感じましたか?』
と質問。
藤井ははにかみながら
『20連勝目の澤田真吾六段戦で逆転勝利し、勢いがついたと思います。』
との答え。
さらに羽生九段:
『藤井さんのインタビューは勉強になりまして。節目(ふしめ)には節目(せつもく)という読み方もあって意味も違うんだなあ、と辞書を引いてしまいました。』
すると藤井七段:
『いや…自分も意味は同じという認識でいたんですけど、微妙に違うみたいで奥が深いんだなあと。しかし(メディアに)大きく採り上げられて、驚いています。』
使う語彙についてメディアが大きく反応したので、本人の方が驚いちゃっいたのですね。(^^♪ そりゃやっぱり、何気なく、ああいう語句を使えてしまう人、ということの証だ。
こちらの記事にある、8人の棋士達による『令和の時代を予測する』が面白かったです!
・・・ということで、平成の時代は過ぎ去って行きそうです。
新しくやって来る『令和の時代』。
それぞれの棋士の方々の活躍を、大いに期待します。