夏休みの終わり際から10日間の間に、録画撮りされた対局を含めて5対局をこなした藤井七段。結果は3勝2敗でした。
しばらく振りの更新なので、忘れちゃいそう(^^;
忘れないように、遡る形でまとめて簡単に記録しておきます!
まず9月3日、千駄ヶ谷の将棋会館で行われた順位戦4回戦から。
対局相手は強豪、高橋道夫九段。
夕食の注文を取りに来たところです(^^♪
高橋九段は、対局中の座り方がユニークでした^^。
そして結果は、72手で藤井七段の勝利でした!
終局後、別室へ移動です。
解説は高見泰地七段、(謎の(^^♪)横山泰明六段、黒沢怜生五段。
午後16:00頃から、家事をしたり絵を描いたりしながらAbemaの音声を聞いていました。
『まだ、ちゃんと考えてなくて・・』『なるほど、そーゆーことか・・』『悩ましい・・』『こんな感じですかね・・』の声を聴いて、あ~、横山先生だとすぐ分かりました(^o^)。持ち味の自信なさげの解説は健在でした(^^♪
夕食休憩前には高見泰地七段も解説に登場。二人の大盤解説、検討は楽しそうでした。対局者二人の夕食メニューが紹介されると、その話で盛り上がったりして。
藤井七段が注文した『カレー南蛮うどん』について高見先生が『あれは危ない。飛び散ってくるので。』には思わずクスっとしてしまった(^^♪
『くだらない話しないで、検討しないと。』と、ちゃんと局面解説に話を戻して仕事もしてましたね(^^♪
7七角で角を取られる(藤)8九飛成(藤)の辺りが転換点と高見先生。
30分考えて6四香がすごい手で、なかなか考え付かない手。なぜか?考えて分かるまで3分位かかる(高)
角の王手をかわすため3一玉と逃げ、2一歩成の王手は玉で取った手に、横山先生は『なるほど』『新しい手ですね』『そうするんですね。』『3一玉はすごい手ですね。』と感心することしきり。テンションが上がっていました(^^♪。
終局後も『藤井七段は、常識に捉われないっていうか、予想しても全然当たらないですから。3一玉、2一玉はすごい手でした。』と繰り返していました。
終局後、隣で指している組に配慮して別室へ移動した二人は、椅子に座ってインタビューに答えました。
藤井七段のコメント:
『無理気味の仕掛けだと思ったので、あまり自身の持てない展開でした。5ニ桂と打った辺りで少し指せているのかなと思いました。(4連勝となりましたが)まだまだ先は長いので、全力を尽くしていければなと思います。』
高橋九段のコメント:
『本譜は作戦通りではなかったんですよね。ちょっといやな変化だなとは思っていました。』
棋譜を貼りました:
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9月1日(日)、王将戦2次予選3組決勝戦で憧れの谷川浩司九段との初対局が実現しました!
藤井七段、先手番でした。
この対局は57手という短い手数で勝利!
自身初めての挑戦者決定リーグ入りを決めました!!
谷川九段といえば、小2の時の将棋盤に抱き着いて号泣したという逸話が有名(^^♪
あれから9年後にこうして成長した姿を見せることになり、谷川先生も心中複雑ながらも嬉しかったのでは?と想像します
。
挑戦者決定リーグの面々が、これまたすごい人達で、今月末から始まる総当たりのリーグ戦がとっても楽しみです!
終局後の藤井七段のコメント:
『対戦が実現してとてもうれしいです。(53手目の)9一角成を発見して、指せるようになったと思います。』
棋譜を貼りました:
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8月29日 は夜7時からのナイター戦、叡王戦対村山慈明七段戦がありました。
結果は、107手で村山七段の勝利。
残念"(-""-)" 村山七段、用意周到、強かったです~。
負けた試合だったけど、この日注目したのはお洒落なシャツ!(^^)!
将棋じゃなくて、何見てる?って言われそうだけど、お母様のセンス素敵です。きっと裕子さんが揃えてくれるのをそのまま着てくる、と想像してます(^^♪。
久保九段との竜王戦の際、終了後対局室に来て、何だか熱心にノートを取ったりしていたベビーフェイス(^^♪の村山慈明七段。将棋記事を書いている方だそうなので、ああして対局後に取材?しにも来るという、熱心な研究家のようでした。
『序盤は村山に聞け』と言われるくらい研究熱心な方のようです。
棋譜を貼りました:
村山先生には申し訳ないのですが、先を急ぐので簡単記録のみ。すみません(^^;
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8月26日には千駄ヶ谷の将棋会館で王将戦二次予選3組準決勝が行われました。
谷川先生に当たる一つ前の対局相手は中村太地七段。
結果は91手で藤井七段が勝利しました。
太地先生ここのところ調子を落としているようで心配しています。一段と細身になってしまったような・・・
早く元気を取り戻して頂きたいです。。頑張ってほしいです。太地先生も陰ながら応援しています。
振り駒の結果、先手番を得たのは藤井七段。
この日、藤井七段の初手は、とても珍しい!角道をあける7六歩からでした。
15:50頃に見た時は藤井七段が有利から優勢に近づいている、とのことでしたが・・
17:10頃、形勢は互角状態に。太地先生の表情に少し余裕が見られました。
この間貞升女流が、中村七段と道場が同じだったという話をすると、増田先生も佐々木大地先生と道場が同じだった、という話題を提供。当時の話に花が咲いてました(^^♪
『大阪王将』から提供されたランチを紹介する二人(^^♪
右が藤井七段の『覚醒のねぎあんかけ炒飯+復刻創業餃子』左が中村七段の『大胆不敵な生姜焼き炒飯+復刻創業餃子』だそうです!(^^)!
すご~いボリューム!メニュー名もすごい凝り方(^o^)
話を将棋に戻して・・・
中村七段の攻めが一段落すると、藤井七段が2枚の角を敵陣に打ち込みました。
メディアによると、これで藤井七段がリードを奪ったらしい。
中村七段は龍で藤井陣の攻略を図ったけれど、金銀5枚で守る藤井玉の堅い陣は、簡単に崩せず。
最後は中村七段の粘りを許さず、藤井七段が着実に寄せ、91手で投了となりました。
対局後、3組決勝で谷川九段と対局することが決まって
『谷川先生と対局出来ることを嬉しく思います。』
と語った藤井七段でした。
棋譜を貼りました:
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解説は師匠の杉本昌隆八段です(^^♪
居飛車正統派の藤井七段と振り飛車党第一人者の久保九段との戦い、二人とも終盤力に定評があるので終盤が注目ですね、と語った杉本先生でした。
対局前、久保九段の印象を尋ねられて
『あ、はい、久保九段は振り飛車党で、軽い捌きを得意とする方で、中終盤の粘り強い指し回しにも特徴がある、という印象です。』
自身の注目してほしいポイントは?の質問には
『あ、はい、久保九段に負けないように、自分も粘り強く戦いたいと思いますので、その辺りを注目していただければ、と思います。』
いつものように、謙虚に健気に語っていました(^^♪
先手番の藤井七段、いつものようにお茶を口にしてからの初手。
久保玉が8ニ~9ニを繰り返し、藤井七段は金が4八~5八を繰り返し、なんと千日手成立。
藤井玉は端っこに追い詰められていき 、攻防に働く馬が助太刀に来て一列に並ぶのですが・・
香を頭にピシッと打たれて身動き取れなくなりました。
痛そうな表情の藤井七段。
杉本先生も『は~、なるほど。勝負を賭けましたね。さすが久保九段の終盤力ですね。』
最後は久保玉が詰むか詰まないか、が勝負の分かれ目となり王手を掛け続ける藤井七段でしたが、その手付きは力がなく、肩を落とし俯きながらでした。
ごめんなさい(^^; 8歳の時のJT将棋日本シリーズ決勝で敗れた時の俯き方を思い出してしまいました^^
龍の王手に金で合い駒をされ、万策尽きて137手で投了となりました。
う~ん・・悔しそうだったな~"(-""-)"
途中、藤井七段に目を見張るような逆襲もあったのですが、久保先生の落ち着きと粘りは凄まじいものがありました。
面白い対局といえば面白かったんですけど(>_<)、残念無念"(-""-)"。
解説の杉本先生も残念そうなお顔でした。
その杉本先生の総括:
『(久保九段の)1六香がすごい手でしたね。終盤入り口は藤井七段がよかったのですが、久保九段の上手い端攻めで見事な逆転勝ちを収めました。』
棋譜を貼ります。
(谷川戦後の穏やかな素顔)