いよいよ年末も押し迫ってきました。手つかずだった藤井七段の12月の対局と、ニュースに取り上げられた話題などを振り返って、遡る形で記録!記録!
12月27日には年内最後の対局がありました。
藤井七段は王位戦予選決勝、斎藤慎太郎七段戦に臨みまして、121手で勝利!2019年最後の対局を勝ちで締めくくったのでした^^
これで三年目にして初めて王位戦挑戦者決定リーグ入りです。しかも最年少のリーグ戦入り記録だそうで、頑張ってほしいです!!楽しみだな~^^
いままで2敗と勝てていなくて、立ちはだかる『壁』の一画だった斎藤七段に初勝利、でした。斎藤七段も爽やか系の棋士で応援しているので、本当は二人ともリーグ入りを果たしてほしかったな~。組み合わせでこうなっちゃったので仕方ないのですが。
ライブ観戦できたのは19:00過ぎから、でした。
藤井七段の先手玉が後手陣にずい分攻められているように見えたのですが、遠山先生が『先手の藤井さんが勝勢、ほぼ勝ちの形』等と解説していたので、『そうなのか~』とホ~っとしながら見ていました。
そのうち雲行きが怪しくなってきて、屋敷先生、遠山先生共、接戦模様ですね、と解説し始め、どうなることか行方が分からなくなってハラハラしたのですが、、
、結局藤井七段が3九香ピシっと打ち、『これで決まった』のでした。
対局後のコメント:
『(今年一年を総括して)』タイトル挑戦には届きませんでしたが、トップ棋士との対戦でいろいろいい経験ができました。これを来年につなげていければと思います。(来年1月から始まる朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントについて)いい内容の将棋を指せれば、と思います。』
王位戦は予選突破棋士8人、シード棋士4人が紅白2ブロックに分かれてリーグ戦を戦い、そのブロック優勝者が挑戦者決定戦を行う、とのこと。木村一基王位とのタイトル7番勝負は来年7~9月の予定。
棋譜を貼りました:
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これより4日前の12月23日、藤井七段は将棋ソフトを初監修、そのお披露目の記者会見が東京で行われました。
記者発表会映像がついたリンクを貼っておきます。
聡太先生として『よく出来ました!』とか『お見事です!』とかお褒めの言葉の他、『ここは悩ましい手ですね。』とか『もうちょっと時間が欲しかったところですね。』など、優し気なアドバイスも収録した、とのこと。
これは楽しそう!将棋ファンはやる気出ちゃうでしょうね^^。
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その2日前の12月21日には、こんな記事がネットを賑わせました。
『藤井七段、大学進学はせずに将棋に専念、と語る』
そうなんですね。どう進路決定するのかな、と関心を持って成り行きをみていたのですが、棋士にとって最重要な期間として、将棋に専念すると決意した、訳ですね。
本人がそう決断したのだから、それが最善手であることを信じて応援していきます。
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12月17日には王位戦予選準決勝出口若武四段と対局、97手で勝ちを収めたのでした。
出口四段は昨年新人王戦決勝3番勝負を戦った相手でしたね。当時はまだ奨励会3段でしたけど、今年晴れて四段プロデビューした爽やか系棋士です!
藤井七段、対局後『非常に複雑で難しい将棋だった。』と振り返っていました。
昼食後一時間以上もの長考を経て、徐々にリードを広げてそのまま押し切った形の試合でした。
こちらに棋譜を:
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さらにこの話題にはちょっとビックリ!
出口四段との対局があった17日に発表されたのですが、藤井七段が来年のオリンピック聖火ランナー愛知県代表に選ばれた、というニュースです!
対局後のインタヴューでも、この話題についての質問が出ていましたね^^
『最近あまり動いていないので自信がないです。(勝負シューズなど)ないので、普段の靴で走ることになると思います。』などと答えて^^『精一杯走りたいと思います。』
と健気に答えていたけれど、正直大変ですね。人気者は大変だ。
予定では来年4月6日らしいので、春休み中でしょうか?対局もこの日近辺は避けて組んでもらわないと。
棋士では、埼玉県代表で羽生善治先生!も7月上旬に走るそうですね^^。
さらに佐藤康光会長もカロリーナ・ステチェンスカ女流1級も。
話題を集める人はいつも忙しそうです。
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12月8日には名古屋でのイベント『将棋プレミアムフェス in 名古屋2019』に登場しました。
最初の開会挨拶から一人で壇上に登場。全体的に藤井七段を盛り立てるようにアレンジされたイベント!でしたよ。
王座戦挑戦者決定リーグであと一歩でタイトル挑戦まで迫った今年を振り返ったり、今年を漢字一文字で表すと『研』と回答したり、将棋の神様にお願い事するとしたら『一局お手合わせをお願いしたい。』と神解答したり。
イベントの中でも、詰将棋を解くセクションでのスピードは、正に神がかり的で、すごい!としか言いようがなかったです。
綺麗な写真付きの記事を貼ります:
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さらにさかのぼって12月10日です。
この日は棋聖戦2次予選準決勝で北浜健介八段と対局。130手で勝利を収め、初の本戦入りまで後一勝としました。
この1三桂!
2次予選決勝の相手は澤田真吾六段。
来年18歳になる前に、タイトルを争う機会が残されているのがこの棋聖戦なんですね。本戦トーナメントに進出して、一局一局頑張って良い将棋を指して、盛り上げてほしいです。ハラハラしながら応援したいですよ~。
棋譜を貼ります:
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やっと12月3日まで遡ってきました。
順位戦7回戦で船江恒平六段と対局した藤井七段は、78手で勝ちC級1組7戦全勝です!この日、これまで全勝だった佐々木勇気七段と石井健太郎五段が敗れたため、C級1組ただ一人の全勝棋士となって、昇級争いトップに立ちました!(^^)!
終局は23:16。長い戦いでした。
終局後の感想戦は和やかで、にこやかな船江六段の優しそうな人柄がにじみ出ていましたよ。
船江六段とは昨年5月、竜王戦ランキング戦5組準決勝で対局して勝利。七段昇段を決めて大注目を集めた対局でしたね。
この日は先手の船江六段が準備した相掛かりの戦型に。
解説によると『終盤、誤算があったという船江六段の手を逃さず、4筋に銀を切り込んで攻めに出て、そのまま押し切った。』とのこと。
棋譜はこちら:
大急ぎで12月をまとめておきました。
来年初戦は1月16日のC級1組順位戦、小林裕士七段戦。
今日の朝日新聞で知ったのですが、他の対局は14日に指されるところ、藤井ー小林戦のみ16日に変更されたらしい。何か二人に都合があったのでしょうか。
さらにその3日後、1月19日に、いよいよ朝日杯本戦が始まりますね。相手はあの、やんちゃ振り飛車の菅井竜也七段(^^; 恐ろしや~。きっと打倒藤井七段!とロックオンしてきますよ~。
ということで、来年もドキドキが続きそうです(^^♪