8月8日生放送された第3回Abema TVトーナメントで、永瀬二冠率いる『チーム・バナナ』は佐藤康光九段率いる『チーム・レジェンド』を5勝3敗で破り、見事決勝進出を果たしました!
今回17:00の開始から8局終了まで、夕食準備時を除いて、ず~っと観戦出来ました!
決勝進出が決まり、Abema Tシャツを着込んで登場の藤井棋聖。
『チーム・バナナ』が最初3局に3連勝した時は、このまま突っ走るのか、と思いきや、2巡目からのレジェンド達の強かったこと!
以前、対『チーム・振り飛車』戦を見て、レジェンド達の強さに感嘆したのですが、やっぱり恐ろしい方達でした。特に森内先生!
永瀬二冠、藤井棋聖が連続して負けを喫した時はどうなるのか、と。
増田先生が連敗を止めてくれた時は、ホ~っと息をつきましたよ。
よいチームワークですね(^^♪。今回増田先生が2勝して活躍!
4勝3敗で迎えた第8局は、佐藤九段対藤井棋聖。
終局時、駒台の上に駒が散乱!?
藤井棋聖がチーム5勝目を上げ、『チーム・バナナ』の決勝進出が決まりました!
この対局台に靴を脱いで上がる時の靴の向き。見てましたよ。(何を見ているんだか(^^;)
藤井棋聖はいつもこんな風に、キチンと後ろ向きに脱いでいましたね。レジェンド達も同様。
どれも目が離せない対局ばかりで、5時間半以上の間、楽しめました^^
『チーム・レジェンド』のツイッターも覗きにいってきました^^3人のレジェンド達、結構筆まめでいらっしゃいますね。佐藤会長が将棋連盟の維持発展のために尽力なさっている様子を知ることが出来ました。お三方とも知性豊な紳士達で素敵ですよね~。棋士の世界はホントに魅力的な人々で満ち満ちています^^
決勝相手チームは渡辺二冠率いる『チーム・所司一門』。
決勝戦は8月22日。夏休み中の楽しみがさらに増えました。
================================
新棋聖誕生から後も色々と対局がありましたから、遡る形で記録記録!!
まず8月4~5日には王位戦七番勝負第3局が、有馬温泉・中の坊瑞苑という老舗旅館で行われました。
対局前日に現地入り、検分の後、記者会見。
対局結果は149手で藤井棋聖の勝利!
3連勝となり王位獲得にあと一勝と迫りました。王位獲得となると、最年少二冠、最年少八段という二つの新記録を打ち立てることになります^^すごいな~!(^^)!
一日目はゆっくりと進み、二日目に藤井棋聖が徐々に攻め、木村王位が応じるという進み方。
残り時間が二人とも一時間ほどになった頃から藤井棋聖有利、そして優勢へ。じっくり時間をかけて考えた序中盤から一転、本格的な攻勢をかけ始めた辺りでは時間をかけずに鋭い指し手を連発。。。
だったのですが最終盤で寄せの一手で形勢が互角に戻ってしまうという、観ている者にとっては混乱の一瞬もあり。
その後落ち着いて指し回し、すぐに持ち直して無事勝利することが出来ました。
この対局で藤井棋聖が選んだ陣形は『土居矢倉』と呼ばれる矢倉のひとつだったそうで。それが話題になっていましたね。『温故知新の秘策に出た』などと書かれていました。なんでも80年程も前に土居市太郎という名誉名人が用いていた戦法らしい。
『土居矢倉』について杉本先生は
『この一年以内に彼から聞いた覚えがある。その時に研究していた形を包み隠さず教えてくれた。
局面を検索するとAIは現在の将棋界では古いと言われている大正、昭和時代の指し手を示すことがある。それを突き詰めていくと古いと思われていた戦型が実は新しかったり優秀だったりするのが分かってきた。
柔軟性を持って指し方全体を見直しているのではないか。もう完全に自分のものにしている感じはある。相手からすると脅威だろう。
少し前とは「オーラ」も変わってきたと感じる。伸び伸び指している。もしかするとタイトルを獲って気持ち的余裕がそうさせているのかもしれない。』
とのことでした。
この日の和装は棋聖戦第3局でも着ていた濃い『抹茶色』の羽織に濃紺の着物。(抹茶色とあったのですが、私にはコバルトブルー系のように見えます^^)
この日の解説者の一人は行方九段。Abemaトーナメントでも木村王位とチームを組んでいた、長年の『飲み仲間』のおひとりらしいのですが、この日はこんなに話す人なのだ!というくらい、おしゃべり面白かったです^^
特に藤井棋聖が長考中、リズムを取るため?かクルクルと扇子を回す様子を、聞き手の渡部女流三段が『すごい高速じゃないですか』と話題にした時^^
行方先生は数年前、詰将棋解答選手権に参加して、藤井棋聖の隣に座っていたらしいのですが、その時『物凄い勢いで消しゴムか鉛筆かを回してました。』とネタ提供。頭の回転と消しゴムの回転は比例しているのか、とか何とか話に花を咲かせていました(^^♪
また木村王位の90手目、6ニ銀という粘りの一手に『木村印だ~』と声を上げたりもしていました(^^♪ やっぱり渡辺いっけいさんに似ているなあ、なんて思いながら解説を楽しみましたよ。
松本博文氏の観戦リポートを貼らせていただきました:
そして棋譜も:
===============================
この日は白シャツに濃紺パンツという、もろ高校生という出で立ち。かえって新鮮に見えました~^^。Abemaトーナメント出演時と同じでしたから、もしかして、この収録後Abema出演(7月25日)したのかな?
NHK杯対局場もコロナ対策仕様になっていて、対局者の間にはアクリル板が設置されていました。
対局相手は塚田泰明九段。聞き手でもお馴染みの塚田恵梨花女流のお父さん、とのこと。やっぱり親子ですね、似ていらっしゃる^^。王座タイトル獲得経験もあり、A級在籍通算7期という強豪。
そして結果は113手で藤井棋聖の勝利でした。が後手の塚田九段の攻めがするどくてヒヤヒヤ。凌いで凌いで、反撃するや一気に寄せ切ったのでした。これも凄かったです。どの棋士の方もみんな恐ろしい。
NHK杯、次の対局相手は王位戦番勝負進行中の木村一基王位。注目ですね。
===============================
7月に遡りまして、まず7月29日のこと。
順位戦B級2組3回戦、鈴木大介九段戦が千駄ヶ谷の将棋会館で行われました。
結果は103手で勝利!18歳になって初めての勝利を上げました。
鈴木先生といえば、麻雀。なんでも昨年度、麻雀の最強位を獲得したそうで。何かと話題にされていましたね。
いつもニコニコして優しそうな先生ですが、さすがにこの日は、当然のことながらキリっとしたお顔で対局に臨んでいました^^
======================================
7月24日、竜王戦決勝トーナメント・丸山忠久九段戦が千駄ヶ谷将棋会館で行われ、千日手指し直し局で丸山九段に敗れ、竜王戦敗退となりました。
棋聖位獲得後、そして18歳になって直後の初勝利はお預けとなりました。
15:45頃千日手が成立。30分後の16:15から先後入れ替えての指し直し局が始まりました。この時点で藤井棋聖の持ち時間は1時間34分。対して丸山九段は3時間59分。2時間半近い差がついていました(^^;
さらに夕食休憩後の残り時間は35分。対して丸山九段は3時間26分という大差。『時間配分が課題』と以前も語っていた藤井棋聖ですが、今回、時間配分の上手さでも、実力者丸山九段に差をつけられてしまったようです。
年内3冠の可能性も、などと書き立てられていましたけど、そんなにどんどんプッシュしないでくださいね。ペース守らせてあげてくださいね。
とはいえ、もちろん期待もしています(^_-)-☆
秋に開幕する王将戦挑戦者決定リーグ戦もまだ残っていますし^^
松本博文氏の観戦リポートを貼らせていただきました:
=================================
棋聖位獲得の2日後、7月18日、JT杯将棋日本シリーズで菅井竜也八段と対局しました。
そして棋聖として初勝利を収めました!タフですよね、あの取材攻勢と移動を含め2日後です。
4段で対局した頃は歯が立たないという負け方をして、茫然とするあまりスマホを対局場に置き忘れて帰った、という逸話があるほど手ごわい菅井先生でした。その後も2敗目を喫して苦手な相手のように見られていたのですが。。。
その後連続して勝っています。
二人は共に小学生時代、『テーブルマークこども大会』で優勝していたそうで、共通した経験があるんですね。
試合後コメント:
『去年は一回戦で負けてしまったので、この舞台で勝てたことを嬉しく思います。』
去年は初めて和服で公式対局に臨み、三浦九段に負かされたのでした。
Abemaトーナメントでは『チーム久保・振り飛車』の一員だった菅井先生。久保九段、今泉五段と組んで、それぞれの素の部分が見えて、すごくよかったです、チーム久保のメンバー。
で、この笑顔。
一日早いお誕生日祝い。
この翌日が18歳のお誕生日だった藤井棋聖。棋聖位獲得後、初の公式戦での勝利でした。お誕生日の前祝としての白星でした。
17歳最後の対局に至るこの一か月半は超タイトスケジュールで、15局もこなしたことになりました。その間、棋聖戦と王位戦の挑戦者となり、棋聖戦タイトル奪取で棋聖位に就き、王位戦2局を戦い2勝しました。なんと約3日に一度は対局しているというハイペースで、しかもその15局のうち、タイトルホルダーとA級棋士相手が10局もあるという!恐ろしく険しく難儀な道だったのですが、13勝2敗という成績が残りました。
振り返ってみると、信じられないようなことが次々起こった1ヶ月半でした。
================================
『将棋世界』を初めて購入してみました(^^;
すごい中身がぎっしりと詰まった一冊ですね。別冊付録に5手詰めからの問題が載っている『詰将棋問題』と『次の一手問題』がついていました。5手詰めでも難しく、すぐ答えをみてしまった(^^;。
本冊の『ちょっと手ごわい一手詰め』(飯島栄治先生)の一問目が解けて嬉しかった^^です。せいぜい一手詰めを考える程度ですね。
こちらの漫画が超楽しい!!こういうの好き!
================================
7月から再び増え始めている新型コロナウィルス感染者は、8月に入ってからもさらに増え続け、首都圏だけでなく大阪、名古屋、福岡といった都市でも増加の一途をたどっています。今週からお盆休みも始まり、各県知事からは帰省を控えるような呼びかけもされました。
ここ神奈川県も8月8日に感染者数128人と過去最多を更新しています。2駅離れた小中学校は感染者が出て休校になったとのこと。ヒタヒタと近づいてきているようで怖いです。
出来る限りの注意を払いながら日々を送りたいです。