The Fool On The Hillside

子は巣立ち、仕事も減り、始めた趣味の水彩画。記録しておこう!と始めたブログです。

南房総国定公園・清澄寺

5月12日土曜日、かねてから予定していた千葉県鴨川市にある清澄寺へ、妹と一緒に出掛けました。母が遺した沢山の写経を収めたい、との気持ちからです。

 

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 母は写経を数十年に渡って行っていました。時々所縁のお寺へ自らも収めに行っていたのですが、亡くなった後にもかなり多数の写経が遺されていました。私達娘がそれを戴き、少しづつ所縁のお寺へ収めて行こうと思っています。

 

千葉へ行く少し前、4月30日にもやはり千葉県下総中山にある法華経寺へ行き、写経の一部を収めてきたところでした。ここ10年近くなりますが、毎年ゴールデンウィーク中に、母と妹と三人でお詣りしていたお寺だったからです。

 

 

遠いので日帰りは難しいかな、と思ったのですが有難いことに妹が全部プランを立ててくれて、全てお任せで行くことが出来ました(*^_^*)

 

東京駅9:00発『わかしお』に乗り出発!

10:40頃、安房小湊に到着でした。まずは『誕生寺』へお詣り、を予定していましたから。

駅から誕生寺へのバス便がなく、タクシーも無く(20~30分待つと言われた)誕生寺まで歩くことに。

20分ほどの距離(1.7キロ)で、11:00少し過ぎに到着でした。

 

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写経を収めさせて頂こうと本堂で伺ったところ、こちらのお寺指定の写経紙のみ受け入れる、とのことで収めることが出来ないことが分かりました。(ザンネン(*_*;)

お詣りを済ませてから、茶店で販売していたお線香を二箱購入して、バス停へ急ぎました。帰りはバス便に間に合わせたかったのですが、調べていった時刻とは違い、バス停で約30分待つことが分かりました。仕方なくまた徒歩で駅まで戻ることに。途中コンビニでおにぎりやサンドイッチなど買い、アイスクリームを歩きながら食べ、エネルギー補給しました(*_*;

安房小湊から安房天津まで各駅電車を待つ間、駅舎内でおにぎり昼食。時間に押されてました。

安房天津から清澄山行バスもタイミングが合わず、タクシーを呼ぶことにしました。往復6,000円、参詣の間30分待ってもらう、との交渉成立で10分程待つと駅までタクシーが来てくれました。

12時半過ぎに安房天津駅を出発し、13:00時頃、清澄寺仁王門前に到着でした。

境内へ入ると、車が何台も停まっており、駐車スペースができていたので、ちょっとびっくり。

 

 

 

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清澄寺は遠いため、7年ぶりとなりましたが、ここは特別思い入れのある山。

小学校5年生と中学1年生の時、夏休みの間ずっとこの清澄山で過ごしたからです。

その後、何度も訪れています。

清澄寺の山門を出て、土産物店など並ぶ参道を歩き、階段をしばらく下りたところに参詣者たちが宿泊するための宿屋がありました。私達家族がひと夏を過ごした頃にはもう営業をしていませんでしたが、そこを借りて夏休みを過ごしたのでした。

仕事で忙しい父と姉は週末、来れる時に来るという形でしたが、母と兄、妹、私はまるまる夏休み中ずっとその山で過ごしたのでした。洗濯機、冷蔵庫、テレビなど家財道具をトラックに積み込んでの移動でした。ペットのメル(スピッツ)も一緒に。

今考えると、ずい分大胆な移動の仕方でしたね。

 

 

 私には子供の頃の楽しい思い出がいっぱいの山です。

道をはさんだ向かい側にある湧水?を溜めてある場所から水をはこんだり、ムカデに悲鳴を上げたり、缶詰を買いに狭い階段を駆け上がって小さなお店へお使いに行ったり。

 

バスに乗って安房天津の町に下りて、お豆腐やお肉などの買い物をしたり、本屋へ寄ったり、海へ行ったり、メルを海に入れたり、氷を食べたり・・・

 

そんな思い出深い山なのでした。

 

 

 

 

到着後、まず本堂へ。

 

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本堂への階段途中にある鐘楼。

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大堂へお詣りし、写経を収めさせて頂きました。お収め料とともに収めることが出来ました。誕生寺でのことがあったので、ホッとしました。この旅の目的を果たせた、という思いでした。

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子供の頃にはなかった祖師堂。

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参詣の人達がちらほらと見えます。

 

 

 

 

 

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千年杉は子供の頃に見ていたまま、そこのありました。右奥をすすむと、今回は行けなかった舎利塔へ。

 

 

 

 

タクシーが待っていてくれるのが30分だけでしたから、写真を撮ってから茶店に寄り、7年前に買ったのと同じ『清澄香』というお線香を買い求めました。茶店の老夫婦はやはり前回来た時と同じように、たま~に来る客を歓待してくれました。

お土産に落花生入りのお菓子も買い、安房天津駅へ引き返しました。

帰りの『わかしお』に乗るには、安房天津には特急が止まらないため、また安房小湊まで引き返さねばなりません。

安房小湊まで一駅乗るための各駅電車に乗り、安房小湊駅で『わかしお』到着までの時間を過ごしました。

 

 

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15:43『わかしお』到着。

帰宅は20:00頃でした。

 

懐かしい安房天津駅と清澄山。昔とほとんど変わらない風景に出会ってきました。

むしろ昔より少し寂しく感じられたのは、真夏ではなかったから、でしょうか。

一日に数えるほどしか電車がやって来ない駅。コンビニが一軒あるだけの駅前。清澄山への急カーブの山道(数年前から工事中)。山道からの景色。懐かしかったです。

またいつ行けるか分かりませんが、とりあえず今回、無事に行けて良かったです。