9月14日に行われた山崎隆之八段との王位戦初戦で、藤井七段は138手で敗れました;;;一か月ぶりに掴んだ先手番だったのですが・・・勝利に結びつけることが出来ず残念。
昼間チラチラと観ることが出来ていたのですが、肝心な最終盤は仕事で見ること出来ず、夜9時過ぎにAbemaへ行ったら、すでに対局を振り返って解説が行われていました。
山崎八段は『将棋フォーカス』でもお馴染みの方。昨年度はNHK杯優勝の強豪棋士様。普段の司会している山崎八段は気の利く優し気な方ですが、対局中となると、当然ながら厳しい棋士の顔でした。
9月3日の棋王戦、菅井王位との対局で敗れたのに続き、公式戦2連敗となり、これはデビュー以来2度目の出来事となりました。どのメディアも『連敗・連敗』と書き立てていますが、連敗をこんな風に書き立てられるのも、藤井七段ならでは、のことではないでしょうか。
連敗くらい誰だってするぞ~。次頑張ってね~。(^_-)-☆
これで今年度の成績は23戦で18勝5敗。
お昼ご飯などを載せておきましょう(^^♪
因みに山崎八段はお弁当の注文をしなかったので、解説の人たちが『愛妻弁当でしょうか?』などと話題にしていましたね。
終局後のインタヴューでのコメント:
藤井七段
『(連敗は)自分の実力によるもの。もっと力をつけて乗り越えていけたらと思います。
(タイトル戦初戦敗退については)自分の実力的にも仕方ないです。また来期もっと力をつけて頑張りたいと思います。』
山崎八段
『ちょっとでも弱気になると踏み込まれて負ける気がした。終盤で攻め合いを意識したのが結果的に幸いした。(指し手を)読む量では厳しいので、経験で勝負するしかないと思っていた。』
終盤シーンを貼りました。
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9月9日には『Abema TVトーナメントInspired by羽生善治』決勝戦が行われましたね!!対局者は佐々木勇気六段対藤井太七段という因縁の対決。
20:00からず~っと観戦してしまいました。
見ているだけで結構疲れるのに、戦う本人達の頭脳疲労度や如何に。
一局目は佐々木六段先手で勝利。
二局目は藤井七段が先手で勝利。
最終第三局目。佐々木六段先手でしたが・・・藤井七段が勝利!
優勝です。
三局目終局シーンの攻めは、もう~息詰まるような緊迫感。スピード感と力強さで、パッパ、パッパと打たれて、あーっという間に投了。素人は意味もよく分からず、すごい迫力だわと感嘆するばかり、でした。
感想戦では和やかな二人。盤上の駒をパラパラと取ったり指したりしながらの話し合い。なんという頭脳、なんという回転の速さ、あっけにとられます。
感想戦が済んで、お互い一礼を交わした後、盤上の駒を片付けるのか、と思ったらぐちゃぐちゃにした駒のまんまで、また一戦を振り返って話が始まり・・・しばらく話していて、その後またお互い一礼し合っていましたね。名残惜しいというのか、お互い話が尽きないというか。
棋士って本当に将棋が好きなんだなあ、と感じた場面でした。
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遡って9月3日に行われた棋王戦ですが、やっぱりね~。菅井王位は強かったです。
確か以前、藤井七段には負けたくない、と言っていた記事を読んだことがありましたけど、特別『君には負けないぞ』の意識が表情に表れているようにも見えました。
133手で敗れまして、本年度中のタイトル獲得は無しとなり、連勝も8でストップでした。
昨年8月に負けて以来2度目の対局。『成長した姿を見せたい』と言っていたんですけどね・・・いえ、きっと菅井王位に成長は見せられたはず。もう少ししたら、結果もついてくると信じます。持ち時間が藤井七段が残り10分になった時点で菅井王位の方はまだ2時間以上も残していましたものね~。時間的な戦略とか、経験値の差というのもあるのでしょうね。次の対局に期待します!
対局後の藤井七段コメント:
『仕掛けてからはまずまずの展開でしたが、その後悪い手で苦しくなってしまいました。(本年度中のタイトル挑戦、獲得の可能性消滅については)そういうことは気にしていません。まだ力不足です。』
一方の菅井王位のコメント:
『終盤は苦しい展開が続いた。仕方のない展開だったが、もう少し序盤で考えればよかった。』
感想戦は二人とも無言。記録係の隣りに座っていた将棋協会の人?が菅井王位に話しかけてから後、初めて対局者同士が話を始めました。お互い相当意識している様子に見えたのですが。。。そう思ったのは私だけではないはず。
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その後菅井王位が藤井将棋を語っている記事を読みましたよ。
(以下、Flash記事)
公式戦100局を終えた時点で15敗。勝率は8割5分と驚異的で、先手番では9割を超える。これまで藤井聡太七段に黒星をつけた棋士が明かす天才の「急所」と「攻めどころ」とは。
「藤井さんの将棋は、まったく好きではありませんね」
厳しい言葉が、若手トップ棋士である菅井竜也王位(26)の口から出た。棋界随一の勉強家といわれ、2017年、初のタイトル挑戦で羽生善治から王位を奪った。藤井が最年少でのタイトル獲得を目指すうえで、大きく立ちはだかるのがこの男だ。
多くの棋士が、コンピュータが評価する手を追求するのに対して、あえて人間くさい手にこだわりを持つ。
「藤井さんの序盤の一手は、どこまで自分の力で考えたものといえるのか。私も含めて、若手はコンピュータを研究に使わざるをえない世代です。
でも多くの棋士はコンピュータに言われたとおりにやっているだけ。それだと個性がなくなり、ファンから飽きられてしまう。羽生世代は、一手への理解の深みが違う」
菅井は30年から50年たっても鑑賞される棋譜というものは、コンピュータが示した手ではなく、人間が編み出した将棋だという。さらにーー。
「私は連勝記録や勝率を評価しません。それよりもタイトル獲得や棋戦優勝のほうが価値がある。昨年の藤井さんは、朝日杯の優勝がなかったら、自分でも納得いかなかったんじゃないかな」
藤井の読みの深さ、速さは多くの棋士を恐れさせている。だが、と菅井は続ける。
「詰将棋の計算力は、彼のほうが私の10倍は速いでしょう。でも、実戦ははるかに複雑で、直感が求められる。どこまで読んでいるかなんて、数値で証明できない。証明できないものを恐れる必要はない」
これらの言葉を聞くと、藤井に対する評価が低いと感じるが、本心は違うようだ。己れの将棋をより高めてくれる相手を求めているように感じられた。次の藤井戦について聞くと、こう答えた。
「きつい相手になるでしょう。いい勝負ができるという意味でね」
すがいたつや
1992年4月17日生まれ 岡山県岡山市出身 2015年11月七段昇進、B級1組
(週刊FLASH 2018年9月4日号)
本当に菅井王位の言葉そのまま、なのかな。少しアレンジされてないかな、などと疑いながら読みました。
記事はこちら:
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一方もう一人、藤井七段に二勝している棋士がいますね。大橋貴ひろ(変換出来ず;;)四段です。同じくFlashの記事で藤井七段について語っていました。
2018年1月の王位戦、2017年11月の棋聖戦に勝利。現在、藤井からただ一人、2勝を挙げている棋士が大橋貴洸(四段)だ。
さぞかし、藤井キラーぶりを語るかと思いきや「藤井さんに弱点は見当たらない」と苦笑する。あえて攻め方を語ってもらうとーー。
「私のほうが長く将棋をやっているので、経験値は上回っているはず。公式戦ではあまり指されないような形を選ぶなど、経験値を生かす戦術を取れば、序盤を優位に進めることができて、勝機を見出せるかもしれませんね」
あくまでも控えめ。大橋の自信の裏返しかもしれないが、藤井戦の対局前に、特段の準備はしてこなかったという。
「現代の将棋は新しい手がどんどん出てきて、1年前とはまったく違った戦い方が求められます。流れが速い。藤井さんは、流行りの将棋をよく研究しています。私自身も対戦相手に応じた対策を取ることはあまりなく、新しい手のおさらいに時間を割いています」
じつは、2連勝する前には2連敗している。あの29連勝に貢献してしまった形だ。藤井の強さを振り返る。
「初対局では、優勢に指せていましたが、これでいけるんじゃないかと思ったところでうっかりが出てしまった。一手で一気にひっくり返されてしまったんです。藤井さんの、相手に決定打を与えない粘り強い指し回しで、ミスを誘われました。
藤井さんは未知の局面での対応力が高い。将棋には必ず自分が経験したことのない局面が訪れ、そこをうまく乗り切らないと勝率は上がりません。深く読む力が圧倒的なのはもちろん、直感力にも優れています」
とはいえ、四段昇段は藤井と同期。自身の目標を聞いた。
「まずは、タイトル獲得です。また、さまざまな場で将棋や棋士が貢献できる可能性を感じているので、私も新しい棋士像を模索しながら、体現していきたいと思っています」
おおはしたかひろ
1992年9月22日生まれ 和歌山県新宮市出身 2016年10月四段昇進、C級2組
記事はこちら
(週刊FLASH 2018年9月4日号)
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最後にホッとするインタヴューを貼りました。
(毎日小学生新聞より)
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ジャンルにこだわらず、どちらかというと
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新聞 、読 むが、自分 の記事 は…
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まずは1
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なかなか
苦手 は整理整頓 、美術 と音楽
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--「400
そう
こちらの記事
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『(新聞の)自分の記事は勇気がなくてあまり読まない。自分の写真が見えたら、そっと新聞を閉じます・・・』
ここの箇所、藤井七段が恥ずかし気に、そっと新聞を閉じるシーンが目に浮かび、クスっとしました(^^♪