本日2日、順位戦C級1組2回戦があり、藤井七段は堀口一史座七段との対局に臨みました。
午前中、家事と郵便局などの用事を済ませ、順位戦の様子をちょっと見てみよう、とAbema TVへ行ったところ、飯野愛女流初段が聞き手を務めていました。可愛いな(^^♪なんて思いながら、仕事の準備をしつつ、流し見していたのですが・・・
まだ午前中でしたし、試合の進行具合もちゃんと追えていなかったのですが、見始めて10分もしないうち、急に堀口七段が盤上の将棋を片付け始めて・・・
あれれ?千日手?とか分からないでいたら『堀口七段投了』との説明。
もう終局??とびっくり。 11時23分、47手の勝利でした。
なのでその後張り付いて見始めたところ
解説の中座真七段と黒沢玲生五段が
『仕留め方が早かったですね。』『7~8手前まではまだ分からなかったですが。』
などと話しています。
飯野愛女流初段が注文したランチの行方を心配すると、中座七段が
『注文したランチや夕食を食べる前に、終局してしまうことが時々あります。自分で食べて帰ったり、記録係の人にあげたり、ですね。』
そんな他愛ない話をしていました。
その後、ニュースサイト読んで知ったのですが、堀口七段はこの日遅刻すれすれに入室して、話題に上るような言動をとった、とのこと。
夜になってAbema TVのビデオでその様子を見ることができました。
ただならぬ様子での入室。足取りもおぼつかず、痛々しい姿には言葉が無いです。
解説の二人も言葉を発せず、ジッと画面を見ているばかりでした。
やっと盤の前に座って駒を並べ始めた堀口七段を見て、
『はい、駒を並べ始められました。』と飯野女流。
『ちょっと足がもつれたのかな。』と中座七段。
黙々と駒を並べる二人に
『一枚一枚、丁寧に。』と中座七段。
『はい。』と飯野女流。
この対局で初めて堀口七段について少し知りました。
何年か以前に体調を崩されて、休養期間を取っていた、とのこと。現在も体調が見るからに悪そうでしたが、それでも懸命に会館へ出向いて行って、勝負に賭けねばならない。そんなプロ棋士の方の壮絶な生き様を垣間見て、こちらは大きな衝撃を受けました。
藤井七段にとっても色々な意味での貴重な経験で、感じることもあったのでは。
対局後の短いインタヴューでも、表情が硬かったです。
注文してしまったランチについて尋ねられて、笑顔を見せましたけど、その後の真顔からは、何か伝わるものがありました。
入室からのニュースビデオ:
こちらは棋譜:
そして今期順位戦は2勝0敗となりました。
順位戦通算成績は21勝1敗(0.955)! 次の順位戦は8月6日、金井恒太六段との一戦です。