3月に入り、落ち着かない日々が3週間過ぎて行きました。
この間に行われた藤井七段の棋戦模様を書いて、気分転換を図りたいです^^。
春分の日、3月20日に王位戦挑戦者決定リーグ第2戦が行われ、藤井七段は上村亘5段と対局、118手で勝利しました。
ずーっと互角という形勢判断で、どちらが良いのか分からないという難解な試合。途中残り時間で1時間半ほども差をつけられていた時もあって、落ち着いて見ていられなかったです(^^;。9日の出口四段戦のこともあったので。
これで菅井八段と並んでリーグ戦2連勝となりました!勝率も8割復帰です!
次戦第3戦は24日の稲葉陽八段戦。明後日です!
横道ですが、稲葉八段は惜しいことに、NHK杯準優勝でしたね。
深浦せんせー!優勝おめでとうございます!!
藤井七段、大分髪が伸びていて、カットに行けてないのかな、なんて思いました。髪が目に入りそう(^^;
実は私も同じなんです。髪を切りに行けないんですよね。美容室の濃厚接触を避けたくて(^^; 私はヘアバンドして、制御不能気味な髪を何とか抑えておりますが。。。
この3連休は、20度前後の暖かい晴天で、普通なら絶好のお花見日和なのですが、新型コロナウィルス感染拡大が続いているため、多くの人たちは自粛しています。
休校やテレワークで自宅で過ごす人達が急増しているため、『巣ごもり生活』などと言う言葉が聞かれ、そのための生活用品の売れ行きが伸びているらしい。
新型コロナウィルス感染防止対策の一環で、第一週目の仕事は休講となりました。市内の公共施設は閉鎖されているため、水彩画、リズム体操、日本語ボランティア等全ての趣味的活動は一時停止状態に。
第二週から週三日の仕事を再開していますが、生活のリズム、というのが狂いつつあります。
この間、新型コロナウィルス感染は拡大を続け、その中心地は中国本土からヨーロッパ諸国へ、さらにアメリカへも拡大しています。今日22日15:00の時点で、世界の感染者数は約26万人に達しました。
中でもイタリア北部の感染拡大は深刻で、ニュース映像を通してその深刻さを目にする度、本当に胸が痛みます。 毎日このニュースばかりで、気持ちが滅入ってしまい元気が削られますね。
そんな時だからこそ、変わらず将棋道を真っすぐ突き進む藤井七段を見て、少しでも元気を取り戻したいです。
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ここから順に2月下旬まで遡って、7対局をササ―ッと記録しておきます。
3月16日(月)には王座戦二次予選で阿部隆八段と対局しました。
結果は100手で勝利。
次局は二次予選の決勝戦となる大橋貴洸六段戦です。
この時に前髪がすでにこの長さ^^。気になっちゃいます。
感想戦の時には、マスク姿の杉本八段と糸谷八段が後ろから覗いていました!
永瀬拓矢王座への挑戦権を得るには、まだ6連勝が必要だそうですが、一戦一戦勝ち進んでいってくださ~い!!
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3月12日には竜王戦3組ランキング戦2回戦が行われ、高橋道雄九段に勝利しました。
なんとかタイミングよく、藤井七段の上京時にあそこへ行ってみたい!
2017年に6組優勝、2018年に5組優勝、2019年に4組優勝してきているので、今期3組で優勝を果たせれば、竜王戦では初めて4期連続優勝という記録になるらしい。
次戦は千田翔太七段。朝日杯後、再び当たるんですね。これはドキドキです。
さらにその先には菅井八段と杉本八段の勝者が待っている!大変!
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3月9日には棋王戦予選で出口若武四段と対局、107手で敗れたのでした。
それまで出口四段には4勝してきたのですが、5戦目で初めて敗戦を喫しました。
新人王戦決勝戦で2連勝して優勝した時の相手でした。そうそう、井上門下でしたね。期待の星ですよね。あの当時3段だった出口四段ですが、これからも藤井七段の良きライバル若手棋士として、良い勝負を繰り広げてくださ~い!
試合後、藤井七段のコメント:
『残念ではありますが、他の棋戦対局は続くので、切り替えて次の対局に臨みたいと思います。』
一方出口四段のコメント:
『たくさん負けているので「勝った、勝った」とは言えないんですけど、一つの結果として勝つことが出来た、というのは、自分の中で大きなものだと思います。』
爽やかです^^
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3月3日には順位戦C級1組の最終10回戦が行われました。対局相手は真田圭一八段。
結果は88手で勝利。順位戦C級1組を10連勝で終えたのでした。素晴らしい~!
これにより、すでに決まっていたB級2組への昇級を、さらに鮮やかな輝かしいものにしたのでした。
終局後、藤井七段のコメント:
『序盤から力戦模様になり、最終的にはこちらから仕掛ける手段が難しい形になりました。少し作戦負けかなと思っていましたけど、飛車が攻めに使えるようになったあたりで好転したのかな、と思いました(全勝昇級について)いい形で終われたのかなと思います。』
谷川浩司九段の持つ史上最年少での名人獲得記録を更新するためには、今後の順位戦を全て1期抜けしないといけない、などとメディアに書かれているんですが。
あまり記録に拘らないで、のびのびと良い将棋を指し続けて、ファンの目を見張らせてくれれば、それで十分です^^
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真田八段との順位戦が行われたのと同じ3月3日に、将棋チャンネルで出口四段との銀河戦本戦トーナメントCブロック6回戦の模様が放映されました。
実際の対局は1月7日だったそうで、約2か月遅れです。
結果は97手で藤井七段の勝利。
この試合、藤井七段の王様は周囲に守り駒がいなくて、スカスカしていて危なっかしく見えてたのですが、、、それでもア~ッという間に詰ませてしまうんですね。見ていてハラハラでしたが、面白かったです。
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さらに先月まで遡って、2月29日のこと。
ヒューリック杯棋聖戦、決勝トーナメント1回戦が行われました。
対局相手は斎藤慎太郎八段。
そして・・・
なんと朝日杯での対局に続き、93手で勝利を上げました。
これで斎藤八段との対戦成績を3勝2敗にしたんですね。凄いですね。
斎藤王子八段といえば、菅井やんちゃ八段と一緒に、来期からA級入りの棋士。そのトップ棋士相手に連勝するとは。
そして棋聖戦決勝トーナメントで次に当たるのは、行方九段に勝った菅井竜也八段!
どういうめぐり合わせなのか、よく菅井先生と当たります(^^;。
今後王位戦挑戦者決定リーグでも当たり、ひょっとして竜王戦ランキング戦でも(^^;。
棋譜を貼ります:
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さらにさらに遡って2月18日。
王位戦挑戦者決定リーグ、白組1回戦が行われました。王位戦て紅白ふたつのリーグ戦なんですね。
将棋の世界って古風な響きがあって、いいです。紅白組とか、いろはの『い組』『ろ組』・・とか、なんだか長い歴史を引き継ぐ、穏やかな響きです^^。
対局相手は羽生善治九段。
結果は113手で藤井七段が勝利。終局は19:51でした。
藤井七段はこれでデビュー以来、別次元の天才、羽生九段を相手に、公式戦3連勝となりました。棋士同士、相性のようなものって、あるのでしょうか。
終局後、藤井七段のコメント:
『羽生九段と公式戦で対戦できるのは非常に嬉しいことなので、こちらもしっかり、いい将棋が指せればという思いで臨みました。これからも一局一局集中して指せればと思っています。
王位リーグ、スタートできたことはよかったなと思います。これから、まだまだ続くので、しっかり、気を引き締めてやっていければと思っています。』
羽生九段のコメント:
『まだなかなか、対戦する機会が少ないので、一局一局、非常に楽しみにしていました。今日は角替わりでやってみようかな、とは思っていました。途中までは前例がある形なんで、そこから離れてからが、非常に指し方が難しかったです。また次から新たな気持ちで臨めたらと思います。』
木村先生、饒舌でしたね。
一時は藤井七段の残り時間が30分を切ったのに対して、羽生九段は2時間近く残しているという、残り時間差があったのですが、お互い長考したこの時点(19:00少し前)ではほぼ差がなくなっていました。
棋譜を貼らせていただきます:
千駄ヶ谷で、しかも羽生先生対藤井七段の顔合わせなんて、そうそうあることじゃない。あ~、将棋会館の建物前でもいいので、出掛けて行って、緊迫した雰囲気というのを味わってみたいです。
でも今はコロナウィルス感染拡大を止められるように、多くの人々の英知を集めて制圧出来るよう祈りつつ、ひっそり家に籠って過ごします。