4月は新しい年度の始まりの月。気持ちも改まり、普段なら新しいことを始めてみようかなと意欲が湧いてくる月ですね。
花々が賑やかに咲き始め、厚手のコートを脱いで行楽地へ出掛ける、気持ちが浮き立つ時期。自分の誕生日月でもあるので、一年で一番待ちわびる月なのですが。。。
(我が家南側のマーガレットたち)
『平時』ならそうですが、今は『有事』。生まれて初めて経験する『有事』です。
2月末から自分の生活パターンが激変し、家籠りの日々を過ごしています。どんな日々なのか、記録に残しておきたいと思いました。
何年か後に、あの年はこうだったのか、と思い返せる落ち着いた日が来ればよいのですが。
(我が家へ来て、初めて花をつけたハナミズキ!咲いていたのでビックリしました。コロナウィルスのニュースに紛れていて、咲いていたのに気づくの遅れました!ゴメンネ、ハナミズキ君(^^;)
2020年4月7日、緊急事態宣言が東京都を含む7都道府県に発出され、その9日後の16日には、その対象区域を全国に拡大しました。期間は(今現在)5月6日までですが、現在の状況からみると、おそらく延長されると思われます。
(毎年こぼれ種から咲いてくれるナスタチウム)
仕事はお休み、水彩画もボランティアも休止となってしまいました。その代わりに何をする時間が増えたか、といいますと・・・
ラジオを聞く時間、新聞を読む時間、Youtubeで情報番組を見る時間、S Clubや達郎さんの音楽聞きながら自室でストレッチ、軽い筋トレなど身体を動かす時間、時々掃除、時々庭の雑草取り、等々。TV番組は主に録画して見ています。藤井七段の公式対局もコロナ感染防止の観点から遠距離移動を伴う対局は延期になり、当分ありません。
(デモルフォセカとキッツキツに咲いてる姫ウツギ)
治療薬がまだ開発されていない、姿が見えない敵のようなこの新型ウィルスに対抗するため自分が出来ることは、とにかく免疫力を高めておくしかないのだ、と思いまして、食生活に注意を払うようになっています。規則正しい生活も、ちょっと苦しいけど心掛けています。
これまでは結構スーパーなどのお惣菜を買うことがありましたが、それを止めました。時間もあるので、家で作るようにしています。よく言われているところの『1日10品目』を意識して作るようにしています。今までも10品目!10品目!と意識はしてはいましたけど。普段から野菜多めに食べていますが、さらに野菜多めになりました。
(白いデモル君のアップ)
こんな時こそ、絵を描こうー!と考えたのですが、実際のところ、絵を描こうという気持ちが起きてきません。
ここ2か月近く、本当に描く気持ちになれなくて。
僅かに心を動かされたのは、我が家のデモル君とマーガレットさんなので、今少しづつ描き始めました。ちゃんと完成できるとよいのですが。
(描いている途中の絵の具。)
お休み中、復活したのはニュースサイトを読むようになったこと。
現役で仕事していた頃は、Time、Newsweek、Daily Yomiuriを定期購読で、日々ニュース英語に触れていたのですが、ここ6~7年はすっかりご無沙汰してました。
自宅では朝日新聞購読者で、スクラップをしたりしますが、1月以降、毎日ウェブ英語サイトにも行くようになっています。
といっても、読みやすいサイトばかりですが^^
残しておこうとプリントアウトし始めました。
1月はこれだけ。計10ページ程度。武漢からチャーター便で帰国した人達のニュースのみでした。ゴーン氏の逃亡劇を吹き飛ばしてしまいました。(Ghosn is gone!)
2月から量が増えてきました。前半はダイアモンド・プリンセス3,600人あまりの乗客乗員のニュース。2月13日に日本で初めての新型ウィルスによる死者。2月17日には日本の感染者数が500人を超えた、と報じられました。
そして2月27日、安倍首相の突然と思える全小中高校休校要請が出されました。計30ページほど。
3月には13日に『新型インフルエンザ等対策特別措置法』が成立。16日には感染者数が1,500人を越えました。そして24日、オリンピックの一年延期が決まりました。
ちょうどお花見シーズンで、少し気の緩みが生じたのか、その後、東京の感染者数が急速に増え始めました。3月30日、志村けんさん亡くなり、ショックウェーブが走りました。計約90ページ。
そして4月、外出自粛、院内感染、医療崩壊などの文字が踊り始め、4月7日についに、というか、やっとこさ、というか安倍首相が緊急事態宣言を出しました。対象は東京を含む7都府県。16日にはそれが全国に拡大。休業補償の問題、国民一律の給付金問題など。そして今は、来週やってくるGW間の人の移動抑制が大きな問題になっています。
計40ページほど。
加えて、こんなパンデミック関連の記事も読んでおきました。8ページほど。
お話変わって、最近よく聞くようになったラジオの話です。
『らじるらじる』は、聞き逃した番組を何度も繰り返して聴けるのはいいですね!!
放送中の番組も聞くことは聞くのですが、途中音楽が入るでしょう。好みじゃない歌が入ることが多いので、『らじるらじる』で聴くようになりました。
中でも三宅民夫(ターミ―)の『マイあさ』やNHKジャーナル、Nラジなど選んで聞きます。
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もう2週間ほど経ってしまいましたが、4月9日(木)『マイあさ!三宅民夫のマイあさ!』の中で、朝7:25頃から、NHKキャスター・大越健介さんの今回のコロナウィルス感染拡大に関してのお話が、興味深いものでしたので記録しておきたいと思いました。記録するのが好きな性分なんです^^。
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前半は、大越キャスターがこの緊急事態宣言を聞いたのは、消火器専門内科で検査のためベッドの上だった、という話から入りました。
その消化器専門病院の医師のお話として、大越さんのように定期健診で訪れる人が検診を敬遠する、というケースがあるとのこと。コロナ感染拡大のため、従来の患者さんが病院を訪れるのをためらったため、自分の病気を悪化させる、というのは残念なことだ、とのお話でした。何が正解ということは分からないけれど、長い戦いだということを自覚して、一人一人が感染拡大を最大限に防ぎながら医療を始めとする日常の営みをしっかり維持する、そういう難しいバランスをとって対処しなければならないんだな、と感じた、とのことでした。
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前半はこういった話が続き、さて肝心な後半です。
(大越)緊急事態宣言が出て、まさに『正しく恐れる』ということを問われているように思います。
そこでひとつ目安となる言葉がありました。
安部総理大臣が『人との接触を極力8割減らしてほしい。』と発言しています。これは政治的な発言というより、諮問会議の専門家の考え方と言っていいと思います。感染拡大が始まってからの経験的な知見、エビデンスと言われる化学的な証拠の蓄積、それらから一人一人が封じ込めに努力をしてほしい、ということですね。
どうでしょう、これなら自分も出来るという人もいらっしゃるでしょうし、いや、なかなか難しいなと思う人も、それぞれかと思うんですけれど。
分かりやすく数字で示してくれたのは、意味があると思います。
(三宅:10人のうち、8人に会わない、という)
(大越)そうですね、分かりやすいですよね。
何とか8割減を目指したいものです。逆に言えばこれまでの2割は残してもいいのだ、とう発想の仕方もありかもしれませんよね。
因みに私の場合、かなりの頻度で居酒屋に繰り出しているので、これは三宅さんも同じなんですけど(笑い)非常事態宣言が出ているこの一か月は飲み歩くのを止めると、その替わり事態が沈静化したら、いつもお世話になっているお店には倍返しをすると(笑)という、そのことは決意さえすればやはり実践できることだろうと思いますし、まあ、どうしても飲みたい時は家で飲むと。それで私の場合はかなりの接触減になると思います。
自分は取材で人と会うのが商売なんですけれども、今は非常事態なので電話で、あるいはメールで代行する、テレビカメラを控えてテレビ電話で勘弁してもらう。そうすると出勤する機会も自然と減って在宅勤務が多くなる。公共交通機関を使う機会も大きく減る。こうして考えていくと、8割人との接触を減らすというのも、自分なりに可能なのではないか、と思えてきます。
もちろん一生そうしていなさい、というのでは、これは堪らないんですけども、一か月、ひょっとするとそれも延長になる可能性もあるのですけれども、これは永遠のことではないのだ、と思えば継続できるかもしれない、自分はそう考えるようにしています。
自分がそういう努力をしようという風に考えるのは、もう一つ理由があります。
(三宅:もうひとつの理由というのは?)
(大越)やっぱり、これですね。ニッポンモデルというのを、ちゃんと世界に示したいと思いません?
(三宅:ニッポンモデル?)
(大越)ええ、一昨日の安倍総理大臣の記者会見でイタリア人の記者が最後に質問をしていたのですが、ロックダウン、都市封鎖のようなことを行わずに、もしウィルスを封じ込めたら世界の称賛を浴びるだろうけれども、封じ込めることが出来なかったらどうするんですか、と質問をしていたんですね。この質問こそが本質をついているんだ、と思います。今回の緊急事態宣言、その根拠となる改正特措法の考え方が、そもそも国民一人一人の自覚に訴えるということになっているんですね。欧米の各国で行われている都市封鎖のような、罰則など伴う強制的な手段とは違うということは、繰り返し説明もなされています。で、この緊急事態宣言については、もっと強制力を持たせるべきだ、そうしないとなかなか感染は収束しないのではないか、という意見を持つ方もいらっしゃると思います。
ただそうした法改正をしようとすれば、むしろ反発の方が強くなって、法改正の作業自体が立ち往生してしまう。そういう見方は与野党の共通認識だったと言っていいと思います。
だとすれば、国民の自覚に訴える、という今回の緊急事態宣言の基本スタンスというのは、我々ニッポン人が、これまでの歴史の中で選び取ってきたスタンス、といっていいんじゃないでしょうか。
(三宅: その歴史の中で選び取ってきたスタンスというのは、どういうことですか?)
(大越)あの~、最後の砦は、我々一人一人なんだと自覚をしたら、辛抱強くそれを実行していくという生真面目さ、実直さ、まあそれが我々の国民性だとよく言われますよね。
先の戦争の時はそれがむしろマイナスに働いて、先導に弱くて裏目に出てしまったと言えるかもしれないんですが、ただ今回戦う相手というのは政治的な理由とは関係のない、国境超えた見えない敵、新型コロナウィルスですので、そうした試練に結束して立ち向かうというのは、我々の国民性からすれば、それは得意とするもの、といえるのではないかと思うんですよね。
三宅さんね、諸外国のメディアからは、国民の自覚に訴えるという今回の措置、ニッポンは甘すぎるんじゃないか、という批判が上がったりしているんですよね。
中には、それを周囲の目による圧力を罰則の代わりにしているんじゃないか、まるで監視社会作りが日本流だと。
(三宅:同調圧力みたいなものだと)
(大越)そうですね、そういうまあ、意地悪な論評するところもありますね。
もちろん万能の対策というものもありませんし、一人一人の自覚に訴えるという今回の緊急事態宣言によって、感染爆発がやはり抑えられないということになれば、都市封鎖という、より強制力のある措置を取ることが出来る、その法整備が政治日程に上がるという可能性が、やはりあると思うんですね。しかし、それじゃちょっと悔しいですよね。
やっぱり、強く規制するルールがなければ自らを律することが出来ないというのは、いかにも残念なことだ、というふうに私は思います。
さらに言えば、箸の上げ下げまで御上に指示されるのは、いや、ですよね。そんな事態になる前に、我々一人一人の力でこの危機を乗り越えられたらと思います。
そのためにも、やっぱり『正しく恐れる』というのは大事だと思いますよね。
冒頭、自分の大腸内視鏡検査に行くかどうか、迷った訳で、結局予定通り検査をした体験を話しましたが、つまるところはウィルスの感染を抑え込むという目標を共有して、日常を過ごしていく、ということに尽きると思います。
東京は桜の季節は過ぎましたが、東京のみならず日本の一番美しい季節にゆっくりとお花見が出来なかったことは残念ですけど、桜の花は毎年咲く訳で、力を合わせて来年は穏やかな気持ちで花見をしたいなと、それを楽しみに頑張りたいですね。
(マイあさ、ここまで)
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(玄関側階段下の狭い隙間に咲いたベルフラワー)
日本の緊急事態宣言は法的拘束力も刑罰も伴わない、ということが歯がゆい点だったのですが、
国民の自覚に訴える、という今回の緊急事態宣言の基本スタンス
という箇所を聞いて、『国民の自覚を促す、人々の自覚を信じる』ということか、と少し胸を張りたい気持ちにもなりました。
う~ん、でもね、どうなんでしょうね。色々と信じられないようなことをしちゃう人もいるのでね。信じてもらったら、それに応えようとする人ばかりじゃないですしね。
難しいですね、でもそれが理想ですね。と、色々と考えさせられました。
(玄関脇に隠れるようにして咲いているクリスマスローズ)
我が家は三浦半島にあり、連休中の人出がとても心配です。毎年GW中は近隣道路が渋滞するので、自分たちは特別な用事以外は家の周りをうろつく程度です。
自粛出来ない人達が、他県などから押し寄せて来ては怖いなぁと、今はすごく心配しています。