今日7月1日は、王位戦7番勝負の第一局が、豊橋市で開催されていますが、そこに至る王位戦挑戦者決定戦が6月23日にありました。
決定戦の相手は再び永瀬拓矢二冠!
127手で勝利し、二つ目のタイトル権獲得が決まったのでした。
残り時間差が開いていた終盤、藤井七段は残り時間3分から、ズーっと減らさないまま指し続けていました。
1分経つ直前に指し続けるので、3分から減らない!気付くと永瀬二冠との残り時間差がなくなっていました。
永瀬二冠の方が先に一分将棋に突入。
122手目を指すと、上着を着る永瀬二冠。
125手目、6八歩で合い駒。126手目、5九飛で王手、127手目5八銀合い駒
19:53 ここで永瀬二冠投了でした。
松本博文氏の観戦リポートを貼らせていただきました:
ハイライト映像:
試合後の記者インタヴューで、『力負けという印象』と語った永瀬拓矢二冠。『指してみて力負けという気がする』
潔くて カッコ良かった。豪快な笑い、物凄い根性、さっぱりした性格。
棋士の皆さん、ホントにカッコ良いです!(^^)!
この後二人は楽し気に感想戦していました。普段から練習将棋を指す間柄という二人、仲よさそう^^
この少し前、Abemaの『炎の七番勝負』の永瀬二冠戦を見ましたが、この時の永瀬先生、強烈な攻めで、パンチ力凄まじかったです。
この日の解説者の一人が天彦九段。その解説が速くて速くて(^^;、全然ついて行けないのですが、対局内容に匹敵する解説の素晴らしさだった、ともっぱらの評判でした!!
会見の様子を伝えるニュース:
上の記者会見の内容は:
(今期の王位戦を振り返って)
『過去2期はリーグ入りできなかったので、今期は王位リーグ入りを目指していました。苦しい将棋も多かったですが、粘って指したのが結果につながりました。』
(木村一基王位の印象)
『力強い受けに特徴があると思っています。』
(コロナウイルスの感染拡大で、自粛期間中の将棋の取り組みは?)
『特に変えたことはありませんでした。時間があった分、じっくり取り組めたと思っています。』
(王位戦7番勝負は2日制の持ち時間は8時間。長い戦いについて)
『2日制の対局は初めてで、慣れないこともあるかなと思いますが、持ち時間8時間、じっくり考えて指せるのは非常に楽しみです。』
(棋聖戦とのダブルタイトル戦になることについて)
『どの対局にも、しっかりいい状態で臨みたいです。』
(王位戦のタイトル戦は地方での対局があるが、何か楽しみにしていることは?)
『初めて訪れる場所もあるかなと思うので、非常に楽しみです。』
(木村王位は23日が、偶然47歳の誕生日。30歳差対決について)
『年齢に関係なく指せる、楽しめるのが将棋のいいところの1つだと思います。年は離れていますが、盤上では全力でぶつかっていきたいです。』
(過密日程が続くが、体調管理で気をつけていること)
『睡眠をしっかり取るようにしています。』
(王位戦タイトル戦第1局は地元の愛知・豊橋であることについて)
『地元でタイトル戦を指せるのは格別の喜びがあります。』
その対局相手、木村王位の記事を貼りました。
最後にグッときてしまう、地元ならではの新聞記事を貼ります。
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駆け足💦駆け足💦
6月20日には杉本昌隆八段との師弟対決、竜王戦3組ランキング戦決勝が行われました。
この日の先手は藤井七段。いつものように初手にお茶を一口。2六歩。
一方、勝負服の和服姿で、緊張した面持ちの杉本八段は、初手指す前に立ち上がり部屋を出ていってしまいました。珍しい初手?!
か、と思ったら飲み物を買いにいかれたようでした(^^♪
中盤までずーっと一進一退で、形勢評価は互角。
終盤に入ると攻め合いとなって、 21:20頃69手目の2五桂。
藤井七段が厳しい手を放って形勢が傾き始めました。
そして最終盤
22:11杉本八段が投了。 95手で藤井七段が勝利しました。
3組ランキング戦優勝です。これで4期連続優勝という新記録達成でした。
終局後、藤井七段:
『こういう決勝の大舞台で対局できるのを非常に楽しみにしていました。一手一手をしっかり指すことができたと思います。』
記事の一つに
『盤を挟み、師匠と無言の会話を交わしていたようだった。』
とありました。まさにそうなんでしょうね。
22:20頃から、二人とも柔らかな表情で楽し気に感想戦。
感想戦を終え、将棋を片付けた杉本先生。
どんなお気持ちで駒を駒袋に収めたのでしょう。
その後師弟揃って記者会見に臨みました。
背広に足元スニーカーは変わっていませんでした^^
そういうところがいいですね。
『もう将棋で教えることはないかもしれないけど、着物のたたみ方は教えることはできる。』と師匠。
それを聞いて、笑みを浮かべた藤井七段。目を時々しばしばさせて、疲れ目風でした。
23:10頃会見終了。長~い一日でした。