多くの人が期待した通りに、勝利を手にし、新しい記録を打ち立てる。
すごいですね~!(^^)!
大変なプレッシャーの中、気持ちが萎縮したり、普段通りの力を出し切れなかったりするのが普通なんじゃないか、と思うけど、このお方にはそれが微塵も感じられないです(^^♪。
13日、東京将棋会館で行われた叡王戦最終局第5局。藤井聡太王位・棋聖は豊島竜王・叡王を111手で破って、3勝2敗とし、叡王タイトルを手に入れ、19歳と1カ月の最年少三冠になりました。素晴らしいデス!!
13日は朝8:30からスタンバイして、1日中ずっとじゃないですけど💦観戦しました。
振り駒の結果、藤井二冠の先手番に。第1局の続いて、最終局も先手番!
開始早々、どんどん手が進むハイペース。高見七段の予想では『昼食休憩までに50~60手位進みそう』でしたが、そこまではいかず、47手まで進みました。
途中からペースダウンして、難解な展開に。ただ形勢は終始、藤井二冠に少し振れた状態(55%:45%位)で進みました。
徐々に形勢判断の数値に差が出てきていましたけど(60%~70%:40%~30%)まだまだ何が起こるか分からない状況。
ところが103手目、AIの読み筋にも入っていなかった藤井二冠の9七桂で急激に形勢が動いた!最初55%:45%位に振れた後、90 %:10%位まで一気に傾いたんです!
解説の深浦先生も高見先生も思わず『ウォ~!!』と驚きの喚声を上げてましたよ。
そして一気に寄せに入り、111手目6一銀で豊島竜王の投了となりました。
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『強い棋士と指して、課題がたくさん見えてきました。勉強になった1局でした。』
と語っていて、なんと謙虚で高潔な棋士なんだろう、って(泣)美しいですよね、将棋の戦いって(泣)
豊島先生はいつも物静かで、あまり感情を表に出さず、思索に耽る哲学者のよう。藤井三冠と同様、将棋の真理を探求する研究者のようです。これからも二人で名局を沢山創り出してほしいです(願)。
10月8日から二人の竜王戦7番勝負が始まりますね。豊島竜王は『短期間で修正して、頑張りたい』と語っていました。また素晴らしい名局を期待しています!
深浦先生の総評ですが
『永瀬・久保戦以来、約1年振りのフルセットまで縺れたタイトル戦だった。藤井二冠の才能豊かな構想を見せた一局だった。9七桂は誰もが唸るような勝ち方だった。』
とのことでした。
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ところで、対局前から最年少三冠を期待する声が、物凄く大きくて、何だか豊島竜王が気の毒に感じていました。特にAbemaTVは局を上げて藤井応援に回っているように思えて仕方ありませんでした。
記者会見後に新叡王祝賀会をAbema主催で行う、と再三番宣を流し、それはあたかも藤井新叡王のために用意されているように聞こえて聞こえて。
AbemaTV将棋を生放送してくださるのは有難いことで、Abemaトーナメントなども、多少ショーアップされ過ぎ感があるにしても、棋士の方々の素顔が見られて楽しいのですが。。。
最近は藤井人気を最大限に利用しようという『あざとさ』が目について嫌だな、と思うこともしばしば。プレミアムへ誘導しよう躍起になって、祝賀会を企画したとしか思えないんです。
一日の対局で疲れているのに、遅くまで引っ張り回されて、藤井三冠もお気の毒に思えました💦。
ついでに言うと、30分毎に入るAbemaTVの番宣、何とかならないでしょうかね"(-""-)"。そのつど消音にして、PCの前から離れます。騒々しくて低俗な番宣が多くて(全部じゃないですが)辟易です。将棋を観戦する人が落ち着いて見ていられる番宣にしてほしい、と心から願いますよ。NHKのBSあたりで生中継始めてくれないかなぁ。
と、不満はこのくらいにして・・
NHKニュース記事を貼りました。
ニュース・ウォッチ・ナインで3番目のニュース項目でしたよ(^^♪。
約8分間の映像が流れました。
この日は室田美緒女流二段が聞き手、高見泰地七段の解説で始まりました。藤井二冠の姉弟子と『チーム藤井』のメンバーということで、おしゃべりが楽しかったデス。
深浦九段、村田女流二段も二日前Abemaトーナメントの司会者と『チーム菅井』のメンバーでした。特に深浦先生はAbema初戦で藤井二冠から勝利を上げるという事件!を起こした人でしたから、充実の4人の解説陣でした(^^♪。さらに16:00台だったかな、先日棋王戦で対局した斎藤明日斗四段とチーム仲間の伊藤匠四段まで出演。駒台使って戦況検討をしてくれてました。なんだかホンワカしていて、キャラクターが醸し出されて良かったです(^^♪
深浦先生による初手から解説動画:
将棋会館から場所を移して、渋谷のTKPガーデンシティという場所で、20:00から記者会見が行われました。マスク着用のまま。記者の声掛け無し、で代わりに挙手で合図、でした。
ほぼ紳士的な記者達の中、最後の質問は、例によってAbemaの藤崎という人。またか、という感じ"(-""-)"
記者会見ノーカット版映像:
今朝(14日)の朝刊で、『10代三冠「藤井時代」目前』という記事の中に広瀬八段の言葉が載っていました。
『竜王も獲得して四冠になれば、「藤井の時代」が来たと言えるでしょう。』
これまでに三冠達成した棋士は、過去9人しかいなかったんですね。藤井三冠は10人目。9人目は豊島竜王です。
昨夜、終局後のインタビューと喧騒の中、豊島竜王はどんな気持ちで帰途についたのだろう、と敗者の気持ちに思いを馳せました。
約一か月後の竜王戦開始までに気持ち切り替えて、また難解な展開の、最後の最後までどう行き付くのか分からないような、そういう熱戦を、藤井三冠相手に繰り広げてくれますよう期待しています。豊島先生も頑張って~!!
将棋の世界が、棋士の世界が好きです!(^^)!
将棋フォーカス10月17日放送分:
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2021101715382?t=291