今朝はずっと楽しみにしていたNHK杯、藤井五冠対伊藤匠五段戦が放映されましたね。
ひとつ前の番組『将棋フォーカス』でも、終了間際に『解説は渡辺明名人で・・』などと番宣までしてました!
結果は、先輩の貫禄を示して?116手で藤井五冠勝利に終わりましたけど、これから何度も対局するだろうなと思える二人の、記念すべき公式戦初対局、しっかり観戦しました。(DVDにも焼いた^^)
対局前のインタビューも落ち着いて慣れたもの、ですね^^
初めて出演した頃は、緊張して、どんな質問の返事も『あ、はい、』で始まってたな、なんて思い出しながら見ていました^^
(こちらは ↓ 2017年9月3日、NHK杯戦、初出場時。
森内九段との対局が生放送されました。)
( ↓ こちらは2019年8月出演の時)
渡辺名人も『事実上の決勝戦、と考えてもいいくらい注目の一局』などと言ってました。視聴率や録画率、高かったでしょうね^^。
形勢が藤井五冠に傾くも・・
一時寄り戻しがあったり・・
その後は徐々に優勢に。
116手で勝利を決めました。
終局の瞬間から、和やかな笑顔。感想戦も仲良さそうな様子でした。
藤井五冠にとっては、あまり相性がよくない、と言われるNHK杯戦。次戦は三浦九段と佐藤天彦九段の勝者となりました。
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それはさておき、9月5日~6日、静岡県牧之原市で行われた王位戦7番勝負、藤井王位は4勝1敗でタイトル防衛成功、王位戦タイトル3連覇、タイトル獲得数10を記録しました。
日にちも経ってしまいましたし、写真をベタベタ貼って記録だけ残したいと思います💦
二十歳になってから初のタイトル。初タイトルから2年1カ月で10タイトル獲得というのも史上最短の記録だそうですね。
あまりに色々記録を更新するので、大きなニュースとして扱われてないですけど、とにかくスゴイです。まだまだこれからも様々な記録を塗り変えていくのでしょうね。
最近、頓に青年らしくなりましたね。
あどけなさを残していたデビュー当時の写真、初戴冠の時の写真などと比較すると、大人びてきましたね~。孫の成長をみているようです。
ということで王位戦を記録しておきます。
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王位戦七番勝負第一局は、6月28~29日、愛知県犬山市にできた『ホテル・インディゴ犬山有楽苑』という新しいホテルで行われました。
121手で豊島九段の勝利。昨年に続いて、王位戦第一局を落とす、という結果でした。
この対局は先手の豊島九段の深い研究将棋に苦戦を強いられ、序盤から早いペースで進み、初日から激しい攻撃を受け、藤井王位の方は受け一方。持ち時間を大量消費してしまい、メディアでは藤井王位『完敗』と伝えていました。
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王位戦第2局は、7月13,14日、相性の良い、とされる北海道での対局。
札幌市『ぬくもりの宿ふる川』で行われ、99手で先手の藤井五冠が勝利。これで対戦成績を1勝1敗に戻しました。
豊島九段対局後に
『基本的には苦しかった。手堅い指し方だったが、こちらから注文をつけていって、先に長考しているので、準備不足。失敗かな、と思う。すぐ次があるので、コンディションを整えて頑張りたい。』
と振り返っています。
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7月20~21日、王位戦第3局は、兵庫県有馬温泉で行われ、藤井五冠が勝利。
対戦成績は2勝1敗となりました
動画を貼らせていただきます。
初手から解説動画:
この後、第4局は8月15,16日に佐賀県嬉野市で予定されていたのですが、12日に豊島九段のコロナ感染が確認されたため、延期となりました。
昨年は大雨の影響で王位戦が中止となった嬉野市は、2年連続で王位戦タイトル戦キャンセルとなってしまいました。
それを償うため、といいますか、藤井先生は替わりに開催されたトークショー出演のために、佐賀までご出張でした。色々大変ですね。
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そして、延期されていた王位戦第4局は、8月24,25日に徳島市、『い水園』で行われました。
発症から10日強しか経っていない病み上がりの豊島九段の体調、ちょっと心配でした。
結果は95手で藤井王位の勝利。対戦成績は3勝1敗となり、タイトル防衛まで、あと1勝と王手をかけました。
闘いの様子は以下にAbema記事から抜粋しますと:
☆藤井王位、先手番で迎えた本局は、これまでの3局と同様に「角換わり腰掛銀」を採用。
☆序盤から随所に工夫の手がちりばめられ、じっくりとした神経戦へと進行。
☆1日目は豊島九段の手番で指し掛けに。
☆2日目、立会人の木村一基九段(49)が豊島九段の封じ手を開封し、読み上げたのは意表の銀捨ての一手。藤井王位にとっても想定外だったか、すぐに応じることなく長考に。
☆藤井王位、冷静に同歩から左右ににらみを利かせる5筋に角を据えて、豊島九段の構想を伺った。
☆後手は銀と引き換えに得た「と金」を活かして攻撃を繰り出すも、形勢は徐々に藤井王位側に傾いていく。
☆昼食休憩後、藤井王位が踏み込んでいよいよ攻め合いへ。
☆豊島九段は1時間50分の大長考から反撃を狙ったが、押し返すことはできず、最後は藤井王位が銀成から鋭くに豊島玉を寄せ切ってみせた。
終局後、コロナ感染からの復帰戦となった豊島九段のコメント。
『皆様にご心配をおかけしましたけど、体調的には問題なく指せました。また切り替えて頑張っていきたいです。』
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第5局は9月5,6日に、静岡県牧之原市『平伝寺』で行われました。
勝利を収めた藤井五冠は最年少でタイトル獲得二桁に乗せ、しかもタイトル戦10連勝での達成は今まで誰も成しえていない快挙!もちろん20歳1カ月は最年少で、上に書いたように、初タイトル獲得(2020年7月)から2年1カ月での達成も最速記録!
何をやっても記録が付いてくる!
明日は糸谷八段との順位戦、23日には羽生九段とのJT2回戦が待っています。
そして来月からは、広瀬八段との竜王戦7番勝負がはじまります。
秋の夜長、将棋観戦を楽しめて嬉しいな。