藤井七段、ついにタイトル挑戦者に!!
6月4日ヒューリック杯
棋聖戦・決勝トーナメント準決勝で
永瀬拓矢二冠に勝利した藤井七段。
なんと中三日で、明日月曜日に
棋聖戦タイトル戦第一局に登場です!
いや~、いよいよ初タイトル戦ですか~。
史上最年少、17歳10か月
20日でタイトル挑戦権獲得、という記録付きです。
大切な対局なのに、仕事があって、落ち着いて観戦という訳にはいきませんでした。(泣)
10:00、永瀬二冠の先手で対局開始。
AbemaTVへ行けたのは10:20過ぎでした。
先手永瀬二冠が25手目、2六飛と引いたところで、藤井七段長考開始。
28手まで進んだところで昼食休憩に。ずーっと50%:50%の互角状態。
12:16には永瀬二冠が先に席に戻ってきました。
12:26に藤井七段も何か飲み物、茶色の紙コップ入り飲料を持って席に戻りました。
仕事の準備をしながら、チラチラとAbemaを覗きに行きました。
14:40頃(38手まで)、形勢は永瀬二冠55%、藤井七段45%とほぼ互角。残り時間はそれぞれ2時間38分、1時間42分と約1時間も差がついていました。
15:40頃、見に行くと形勢は
永瀬二冠 50%、藤井七段 50%
と全くの互角。残り時間は永瀬二冠は2時間19分、藤井七段は1時間3分。
18:20頃、仕事をひとつ終えて形勢を見にいくと、54手までの形勢は
永瀬二冠52%:藤井七段48%。
まだあまり変わっていませんでした。
ただ残り時間は永瀬二冠35分、藤井七段16分と大分接近してきていました。そして永瀬二冠が長考中でした。
(眼光鋭かったです!)
その54手目、3六銀というのが、ニュース報道等によると妙手だったそうで、終局後、永瀬二冠をして『ちょっと思いつかない類のだったかな。』と言わしめた手。
棋譜を見ても、その意味分からずです(汗)。ここは、そうだったのだ~、で済ませます^^
18:45頃、夕食準備をちゃっちゃと済ませて覗いてみると、62手までの形勢は相変わらず
永瀬二冠48%:藤井七段52%
残り時間は永瀬二冠は20分、藤井七段は8分となっていました。
62手目の2七銀成には、解説の飯島栄治七段も驚いている様子。
この後の68手目に・・・
藤井七段が8四歩を打ちました。
『これは驚きました。』と飯島七段。
『評価がコロコロ変わりますね。』と
千葉涼子女流4段。
少し永瀬二冠側に振れたかと思うと、藤井七段側に振れたりしていました。
『名局賞じゃないかな。それくらいのものが詰まっていますね。』と飯島七段。
77手目、永瀬二冠の2六馬で、形勢評価が急に、
永瀬二冠16%:藤井七段84%
と動いた~!!
飯島七段が『8九飛車で、藤井七段が勝ちじゃないかな・・』と呟きました, すると
藤井七段の78手目、8九飛!
永瀬二冠15%:藤井七段85%に!
『これは藤井七段の勝ちだと思う。少し手がかかるけど。いや~、驚きましたね。数手でこんな風に・・・』と飯島七段。
この局面で飯島先生の出番は終わりとなり、私も仕事の時間が来てしまい、PCの前から離れなければならず(泣)。
結局、歴史的な瞬間は生で見ること、出来なかったのですが勝利は確信できました。
21:15過ぎ、再びAbemaを覗くと、もう一人の解説者、
村中秀史先生が一局を振り返る解説時間となっていました。
『決め手は3六銀。8九飛を打ってからは淀みなく100手で勝ち切りました。』
と、やっぱり54手目3六銀をターニングポイントとして挙げてらしたです!
名局だった!凄い試合だった!二人とも素晴らしかった!とメディアで称えられる決
勝戦だったようです。素人なので、どう凄かったのか、イマイチよく分からないのですが(汗)、記者会見の様子やニュースでの取り上げ方を見ると、将棋の内容は名局と呼ばれるもの、だったようです。悲しいかな、どこがどう凄かったのか、難しすぎて理解
不能(汗)
でも素人目にも、二人とも淡々と見えるものの、ただならぬ闘志は伝わってきました。
コロナウィルスの影響で53日ぶりに天彦先生との公式戦復帰を果たしてからたったの二日後。
あの
永瀬拓矢二冠との熱戦を制したんですねぇ。軍曹から鬼軍曹、今や中尉と呼ばれるようになってしまったという永瀬先生を、初めての公式戦で倒したとは。凄いなぁ。
外出規制中にさらに力を充実させて、再出陣してきた、そんな感じです。
対局後の記者会見:
『きょうは挑戦のことを意識せず、盤上に集中しようと思って対局に臨みました。これまでなかなかタイトル戦という舞台までは行けなかったので、それを達成できたことで、一つ前に進めたのかなと思っています。まだ挑戦の実感が湧きませんが、第1局はすぐ始まるので、しっかり気持ちを入れ替えたいです。』
(約2か月対局が行えなかったことについて)
『2か月近く対局が空いた分、自分の将棋としっかり向き合うことができました。』(8日から始まる渡辺明三冠相手の五番勝負について)
『非常に攻めが鋭い将棋という印象で、最近は特に充実されていると感じています。タイトル戦は、トップ棋士とじっくり戦うことができるので、五番勝負を通して自分も成長したいという思いがあります。タイトル戦は最高の舞台だと思っています。最高の舞台にふさわしい将棋を指したいと思います。』
www.tokai-tv.com
終局後の記者会見:
www.youtube.com
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日本将棋連盟会長、佐藤康光九段のコメント:
『史上最年少の挑戦ということで大変な快挙だと思います。渡辺明棋聖との五番勝負、大変な話題を集めることとなりますが、藤井聡太七段の番勝負の中での日々成長、進化の過程に注目していきたいと思います。』
屋敷伸之九段のコメント
『藤井聡太七段、タイトル挑戦おめでとうございます。タイトル戦でどのような将棋を指すか、楽しみにしています。』
師匠・杉本昌隆八段のコメント:
『社会や日々の生活が大きく変化していく中、集中力を持続させて見事に新記録を達成してくれました。将棋が指せる幸せや感謝の気持ちを忘れず、五番勝負も全力で戦って下さい。師匠として楽しみにしています。』
渡辺明三冠のコメント
『藤井聡太七段の初めてのタイトル戦という、間違いなく将棋史に残る戦いに出場することに、大きなやりがいを感じています。注目される五番勝負になるので、期待に応えるような将棋が指せればと思っています。』
ヒューリック杯棋聖戦のスケジュールが発表されていました。
6月8日 東京将棋会館
6月28日 東京将棋会館
7月9日 東京都市センターホテル
7月16日 関西将棋会館
7月21日 東京将棋会館
6月はこれだけじゃなくて、他の棋戦も目白押し。
再開後、いきなり怒涛の日々ですね。
6月10日 大橋貴ひろ六段との王座戦
6月13日 阿部健治郎七段との王位戦
6月20日 杉本昌隆八段との竜王戦!
6月24日 佐々木勇気七段との順位戦
さらに23日には郷田昌隆九段との銀河戦、14日と21日にはAbemaTV企画予選Dリーグの放送も!
明日から始まるタイトル戦を含む公式戦の数々。東京、大阪を移動しながら、合間に学校にも行きながら、相当大変そうだけど、体調に気を付けて頑張ってくださ~い!!手に汗握りながら応援します!