最近、生まれ育った街『千駄ヶ谷』を紹介するTV番組がよく目につき、ついつい録画してしまいます。10月には『じゅん散歩』と『アド街ック天国』で取り上げられてました。『ダガヤサンドウ』とかいう言葉、初耳でした(+_+)。そんなことになっているのだ、と驚き。千駄ヶ谷小学校周辺もすっかりアパレル関連のオフィス街なんですね。
そんなこんなで、色々な場所やお店が取り上げられていたけれど、両番組で取り上げられていたのは、やっぱり新国立競技場と将棋会館でした。
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高校進学か将棋一本かで揺れていた藤井四段、長考の末、進学の道を選びましたね。周囲の方の祝意の通り、よかったなと思いました。もともと将棋に専念できるように、との考えから中高一貫校へ進学したと、以前耳にしてましたので、周囲の方々もホッと一息、ではないかと想像します。本人も周囲の方々の話に耳を傾けることが出来る、賢い人なんですね。つくづく、なんて成熟した大人の中三生なのでろうって感嘆します。
白内障手術後、朝のニュースはラジオで聞くことが多くなっていた26日朝6:00。NHKラジオニュースで初めて知りました。7:00のニュースでも伝えていて、やっぱり多くの人達の関心の的なのだなあと感じたのでした。
朝日新聞デジタル版より:
藤井四段、高校進学へ
将棋界で公式戦29連勝の新記録を作った中学生棋士、藤井聡太四段(15)が来春、高校に進学する意向を固めた。日本将棋連盟が25日、発表した。通学している名古屋大学教育学部付属中学(名古屋市)は中高一貫校だが、卒業後は高校に行かず、「将棋一本」に絞ることも検討していた。
藤井四段は愛知県瀬戸市在住の中学3年。進学を決めたことについて、「全てのことをプラスにする気持ちでこれからも進んでいきたいです」とコメントした。
将棋の公式戦は通常、東京と大阪で行われ、藤井四段は週に1、2局のペースである対局の際、学校を休んでいる。今後の活躍次第で、さらに忙しくなることが予想されるため、進学するか、将棋に専念するかの決断を保留していた。
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様々な方々のコメントが出ていますが、そのうちのいくつかを拾っておきました。
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2017.10.26 05:00更新
【将棋】
「普通の友達、いっぱい作れよ」作家、大崎善生さんが藤井聡太四段の高校進学決断にエール
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「悩み、考え、決断したことは一つの財産。大いなる自信を持って日々邁進(まいしん)してもらいたい」
藤井四段の師匠、杉本昌隆七段(48)はまな弟子の決意を歓迎した。藤井四段の揺れる思いをひしひしと感じていた杉本七段は
「これまで高校に行けとも行くなとも言いませんでした」
と振り返るが、今後の人間関係づくりについては助言。
「将棋界は狭く、棋士としての人間関係ばかりになってしまう。藤井という1人の人間としての関係を構築し、友達を作ってほしい」
と話したという。
「中高一貫校からの進学は自然な流れで、現時点ではベストの選択と思います。選んだ道を最善手にするのは本人次第。学業と将棋の更なる精進を期待します」
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谷川九段からのコメントもとても温かさに溢れていていいなあ、と感じたのですが、どこの記事だったか、行方不明になってしまい見つかりません;;;見つかったら追加しときます。
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奥様を通して羽生棋聖からの声も:
将棋の羽生善治棋聖の妻で、元女優の羽生(畠田)理恵さんが26日、ツイッターを更新し、藤井聡太四段が高校進学を決意したと報じられたことに「藤井聡太先生の高校進学は、主人も喜んでおりました」とつぶやき、羽生棋聖も進学を歓迎していることを明かした。
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お話し戻って10月8日、放送されたNHKスペシャル、とてもよかったです。
29連勝後、少し精神的に苦しく追い込まれそうになった頃の藤井四段を追ったドキュメンタリー。全体的に藤井四段を温かく応援しているように感じる作りでした。
負けると悔しくて涙が止まらない、紋付袴たすき掛け姿の聡太四段の可愛かったこと^^
印象に残ったシーンと言葉を記録したいです。
藤井聡太四段
『本当に小さい頃からずっとやってきたので、もう将棋無しでは生きていけないくらいの存在です。』
杉本昌隆七段
『従来の型に拘らない独自の将棋を極めてほしいとの思いから、細かい指し方はあえて教えなかった。』
Don't think. Feel!! (ブルース・リー)
連勝22勝目、追い詰めながら自分の失敗に苛立つ姿。
29勝目を偵察に来ていた勇気さん。部屋の隅に座る目つき、鋭い。
対局中、目薬差したり、目をつぶったり、よそ見したり、口の辺りを触ったり。
永瀬さんの話を聞くと、相当闘志を燃やしていた形跡。^^
聡太四段を見守りながら、タイミングよく大好きな相撲観戦に誘った杉本昌隆師匠。
(心のケアにまで目を行き届かせる、素晴らしい師匠ですー 感激;)
藤井四段の弱音: 『調子が悪いです。』
『中学生の間のタイトル挑戦、獲得がなくなってしまったですが・・・』
と尋ねる記者もどうかと思う。<`ヘ´>
苦悩する8月。
藤井四段(車中で)
『一回負けを経験したことで、結果に過敏になっていたところがあるかもしれない。
勝負の上で負けたくないという気持ちは誰でも持っていると思うんですけど、その気持ちがちょっと前へ出過ぎてしまった感じです。』
(冷静な自己分析です。)
負けが続き迷いが出てくる8月頃。
師匠杉本昌隆七段
『勝負師にかける言葉として慰めは必要ない。毎回毎回良い将棋が指せて勝っていけたら、こんな簡単な世界はないですから。難しいからこそ何十年もかけてやる価値のある世界ですから。そういう意味ではむしろ悩むのは良いことじゃないかなと思っています。』
ここはもう、なんというか・・グッときます。本当に良い師匠と出会い、見守って頂けているのですね。番組の中でこの言葉が一番心に響きました。
師匠と兄弟子が開いてくれた『決起集会』。お好み焼きの上にマヨネーズで『藤井』と名を書く聡太四段。
9月3日、NHK杯で森内九段に勝利。この対局を見ていた杉本昌隆七段コメント。
『ギリギリのタイミングの8八歩は、私が見ていた藤井将棋そのものですね。
勝利をものにするには、これしかない、これをやらなきゃいけないっていう。必ずこの場面ではこれが必要という拘り、だと思います。将棋観でもありし、大局観、まあ突き詰めれば人生観でもあると思います。』
杉本昌隆七段、本当に有難うございます。(私が言うのもヘンですが。)
これからも良き師匠として、聡太四段をよろしくお見守りくださいますように!
手ごたえを感じ始めた藤井君、教室でクラスメートと一緒の時はごく普通の中学3年生。
(NHKナレーション)
世間がどんなに熱狂しても、彼は変わらなかった。
ひた向きに強くなろうとする少年のままだった。
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10月9日佐々木大地四段、杉本和陽四段を破り叡王戦トーナメント進出を決めた直後のインタヴュー:
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コメントの中に『日本人みんなの孫』っていうようなニュアンスのものがあったけど、ホントそんな感じ^^
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発言を見聞きする度に驚きが増すんですが、この記事もそのひとつ。
世の中にはこのような中三生もいるのだ、と感じたのでコピーしました。
この日の朝日新聞にも載ってましたが、こちら『朝日デジタル版』のインタヴュー記事です。15歳にしてこの発言。ますます興味惹かれる人物(少年)ですよ(^^♪。
話し方も相変わらず控え目で恥ずかしげで、決して生意気そうに聞こえず。本当に好感度高い人です^^。
今年6月、将棋界で新記録となるデビューからの公式戦29連勝を成し遂げた15歳の中学生棋士、藤井聡太四段。学校から帰宅後、新聞を開く。1面から社会面へ移り、さらに将棋欄などへ数十分かけて読み進める。わからない言葉はネットで調べる。
テレビはあまり見ず、ニュースに接するのは、ほとんど新聞だ。「活字に落とし込むからこそ、伝わりやすいことがあると思う。見出しやレイアウトも、紙ならではの面白みがある」という。
朝日新聞で、オピニオン面を通じて社会の問題を考え、自分なりの考えを持つこともある。若い世代の立場から、社会保障のあり方を考える連載も読んだ。「財源があれば、ベーシックインカム(政府が生活に最低限必要なお金を全国民に支給する仕組み)を考えてもいいのかなと思う」
物事を多面的に考えるようになったのは、新聞を読んできたからこそだと考えている。「オピニオン面は最近気になったニュースについて新しい考え方を提示してくれる記事がある」
以前から楽しみにしているのは特派員がつづる国際面の「特派員メモ」などのコラムだ。「ふだん目にするニュースとは違うというか、視点を変えて、海外を多面的に知ることができて面白い」という。
今年、将棋の名人を破るまでに強くなった人工知能(AI)の記事もよく読んだ。AIが棋士と戦う「電王戦」がきっかけとなり、興味を持ったからだ。一方で、その進歩に伴ってなくなると言われる職業があることも知った。「これまでは将棋の強さが棋士の存在価値だったが、これからは別の価値を考えなければ」。将棋界への影響を肌で感じている。
最近、気になるニュースとして挙げたのは、北朝鮮情勢。記事を読んで「国連の安全保障理事会の中でも各国の足並みがそろっていない。対応が難しいんだな」と感じた。卓球の世界選手権で史上最年少で8強入りした14歳の張本智和選手ら、活躍する同世代の記事には自然と目がいく。「刺激になる。自分も頑張らないと、と思う」
自分の活躍を伝える記事が、毎日のように新聞の紙面を飾った。同級生から「載ってたね」と言われることも。ただ、新聞は毎日読むものの、自分の記事はあまり目を通さない。「恥ずかしいので、読むのは勇気がいりますね」
取材を受ける立場になって、気づいたことがある。「新聞には毎日たくさんの記事が載っている。自分の時も、色々な質問があり、対局の内容もそれ以外についても綿密に取材していただいている。記事の裏には、膨大な取材の積み重ねがあると実感した」
勝敗だけでなく、新聞を通じて将棋の面白さを伝えていく――。棋士として、その役割も担いたいと考えている。(村瀬信也)
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10月19日付けニュース
将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ、藤井聡太四段(15)は19日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた王位戦予選で小林裕士(ひろし)七段(41)を110手で破り、3回戦に進出した。公式戦通算成績(未放映のテレビ対局は除く)は47勝6敗。
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10月26日22:00ニュース
将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が26日にCS放送局「囲碁将棋チャンネル」で放送された第26期銀河戦本戦トーナメントHブロック1回戦で、藤倉勇樹五段(38)を111手で下した。高校進学決定から一夜明け、視聴者に届けられた対局を白星で飾った。2回戦では上村亘(わたる)四段(30)と対戦する。この模様は11月23日に同チャンネルで放送される。
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10月末までに54局こなしたということは、一か月平均5局以上対局し、自宅から大阪、東京を行き来し、平日は学校へ通い・・・これってものすごいタイトスケジュール。高校生になったらもっともっと大変でしょうね。でもきっと頑張ってこなすのでしょう。応援します。
11月はどんな戦いが、どんなシーンが待っているのか、楽しみにしています。