傍の杉本先生は、どんな表情でこのシーンを見つめていたのでしょう。
頬は膨らみ、ちょっぴり目が潤んでいたでしょうか^^
今朝の新聞から。
終局後の渡辺前棋聖が
『競った将棋で負けているので仕方がない。すごい人が出てきたなという感じです。』
と語っているのが印象的、感動的です。
最年少タイトル獲得記録が生まれたのは7月16日、『関西将棋会館』でした。藤井聡太七段は棋聖戦五番勝負の第4局で、渡辺明棋聖を破り、17歳11か月で棋聖というタイトルを最年少で獲得したのでした。30年ぶりの記録更新だそうです。これからは『藤井棋聖』と呼ばれるようになるんですね。。。。
第4局が終局したのが19:12。その直後のインタヴューで出たのが上の渡辺前棋聖の言葉でした。
二人はその後感想戦を20:00頃まで続けていましたね。聞こえるのは主に渡辺先生のハッキリとした声。藤井棋聖は顔を伏せながら控え気味に言葉をはさむ程度。
今回、『駒音』っていいなぁ~と感じました。最高級の駒だから、ああいう音が出るんでしょうか?
その後20:30過ぎ、館内記者会見室で師匠の杉本昌隆八段と一緒に記者会見が開かれました。
入室後は『初戴冠 棋聖 藤井聡太』と書かれた色紙を掲げ、しばらく写真撮影。大勢の報道関係者から、こっちを向いて、こちらもお願いします、など注文に応じて大変!でも、もうこういうの、慣れっこですね。
杉本先生から花束を受け取り、二人揃っての写真撮影も。
ここでも新聞社の社名の下で、という注文とか、あっち向いたりこっち向いたり。
『おめでとう』と花束を差し出すシーンをもう一度撮り直し注文も出されたり?!
色々大変!
やっと座って質問に答えました。
始めてタイトルを獲得した気持ちは?
『獲得については、まだ実感がないんですけど、とても嬉しく思っています。タイトルホルダーとして、しっかりした将棋をお見せしなければ、と思っています。』
新型コロナウィルス感染拡大の影響で対局が出来なかった期間について。
『対局出来ない期間に自分自身の将棋を見つめ直すことが出来たのが良かったと思います。』
AIと棋士との関係について。
『大きな話題になりましたが、対決の時代を超えて共存の時代に入ったと思います。盤上の物語は無限で、その価値を伝えられればと思います。』
(深いですね~)
杉本昌隆先生が
『東海地方にタイトルを持ち帰るのが、私達一門の長年の悲願でした。感慨深いです。』
と話した時、胸を詰まらせているように見え、こちらもグッときましたよ。きっと東海地方のファンの方達、瀬戸市の方達の胸にも響いたのじゃないでしょうか(涙)
これに対して藤井新棋聖は
『入門した時からお世話になってきたので、ひとつ恩返しが出来たのかな、と思います。』
と泣かせるような応答(泣)でした。
最後Abemaのいやに馴れ馴れしい記者の要望に応えて、ファンへメッセージを笑顔作って送ってくれました。
『今回、応援してくれた方々に良い報告が出来て嬉しく思います。これからも精進して、より良い将棋を指せるよう頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。』
終始落ち着いた対応が続いたのに、この日の和服について聞かれた時だけ、予期せぬ質問に
『エぇ~!』って高校生らしい声を上げたところ、可愛かったです(^^♪
これは杉本先生が引き取って、代わりに応えてくれていましたね(^^♪
窮状と見るや、すぐに助け船を出してくれる優しい先生です(^^♪。
記者会見映像を貼ります:
ニュース映像を貼りました。
16日当日夜の記者会見映像:
翌日17日午前の記者会見映像:
松本博文氏の観戦リポート:
こちら遠山先生のリポート:
肝心な対局中の写真をベタベタと貼りました!
開始前の緊張の時間
9:00開始
初手は飛車先の歩。
ずっと押され気味だったのが、いつの間にやら藤井七段側へ振れてきて
18:30頃だったでしょうか。解説は久保九段と都成六段に替わっていました。藤井七段が飛車を逃がさず、そのままにして3八銀と打ったポイント。渡辺棋聖からすると意外だったか、との話。
3八銀から渡辺棋聖が受けにまわるという流れに変わった、とターニングポイントを両先生が解説してくれていました。
突然ですが、棋譜を貼らせていただきました(^^;:
https://www.youtube.com/watch?v=BBNyGEdw5w4
一夜明けた17日の記事からいくつか貼ります。
まず杉本先生が語ってます。
渡辺先生ブログで第4局について述べてます。なんと潔い!
棋士の先生方はみんなカッコいい。
東海TVがドキュメンタリーを制作したらしい。こちらの方ではフジTVから放映らしいので、楽しみにして待ちます!
https://www.youtube.com/watch?v=dYp39Y_qukI
藤井棋聖の通う名古屋大教育学部付属高校の校長と担任教師の方々も会見して祝福したそうです!
瀬戸市は市を挙げての応援体制ですね(^^♪商店街だけじゃない!市役所は大きな垂れ幕でお祝いを、卒業した小学校の後輩や6年生の時の担任教師まで取材受けてる!
ABEMAのこの記事も:
記事が多すぎて整理しきれません(嬉しい悲鳴!)
あっちに飛び、こっちに飛び、まとまりなく大切な記念の対局を記録しておきました。(^^;
明日は東京でJT杯・菅井竜也八段戦がやってきます。ニュース映像を見る限り、本人いたって元気そう。若いって素晴らしいですね~。
でも東京は特にここ一週間、コロナウィルス感染者が急増し続けているので、移動はやっぱり心配です。
周囲の人達は気を遣ってあげてくださいよ~。特に報道関係者たち、カメラマン達、密集してパシャパシャ撮っていたけど、あんなに近くに密集していて、大丈夫なのかなぁ、と思って見てました。色々と細心の注意を払って頂きたいです!日本の宝物なのですから!
==============================
<追記>
7月18日付け朝日新聞社説、『藤井新棋聖 「感想戦」に学びたい』とても良かったです。
サインする時、一筆ごとに首をかしげる動作が可愛い!: