The Fool On The Hillside

子は巣立ち、仕事も減り、始めた趣味の水彩画。記録しておこう!と始めたブログです。

2020年:再び描きかけの絵+2020年の大晦日

2020年最後の日となりました。数年に一度と言われる非常に強い寒波が、日本海側を中心に襲ってきています。

寒い年末年始を覚悟していますが、今のところ当地の大晦日は、朝から穏やかな晴天で、布団干し等出来ました(^^♪。

コロナ感染拡大中で、12月30日の感染者数は全国で3,841人(過去2番目の多さ)。感染拡大に歯止めがかかりません。この状況下での年越しは、今まで経験したことのない寂しいもので、お正月の準備にも力があまり入らないんです(^^; 

 

水彩画も一向に進まず、また描きかけの絵が溜まってしまっています。

取り敢えずアップしておいて、自身にプレッシャーをかけようか、と思いました。

 

 

これは『秋を描く』でシャインマスカットや栗を描いているんですけど、まだこんな段階で進んでいませんね。ちょっと神経質な絵になっちゃっています。

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久しぶりに人物画です。

会員のお一人の、ステキな方なので、頑張って時間作って描き上げたいと思っています!

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これ、以前にも載せたことがあった(^^;

その後、全然描き進んでなかったです。

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12月に入ってから描き始めたもの。

シクラメンの葉は難物です。

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今年最後のサークルで描き始めた絵。真ん中のガラスのツリーを中心に据えたつもりですが。。。 これからどうなりますか。

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年末年始休暇中に少しでもたくさん描きたいです。

 

 

 

 

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最近、朝はラジオをよく聴くのですが、『そうなんだなぁ』と感じた話を書き残しておきたいです。

(まとめるのが不得意なので音声から書き起こしたままを記録)

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 12月29日マイあさラジオ内:斎藤幸平、大阪市大大学院准教授のお話です。タイトルは『コロナ後へ ポスト資本主義を考える』

 

聞き手:パンデミックが経済に与えた影響をどうお考えですか?

斎藤准教授:今回のパンデミックによってグローバル資本主義の限界が突きつけられた、と思っています。資本主義が世界中を切り拓いていって野生動物を含めてありとあらゆる物を商品化していった訳ですが、そうすることで人間とウィルスの距離が近づいていって、今回のようなパンデミックが起きてしまいました。

そこから分かるのは、結局どれだけ技術が進歩して、一見豊かな社会に見えたとしても、自然という究極的な社会の基盤を無視するような資本主義のあり方というのは非常に脆弱だということです。

健康な自然を取り戻していく必要があって、そのためには行き過ぎた市場に制限をかけて経済全体をスローダウンしていく必要があるのではないでしょうか。

 

聞き手:今の資本主義そのものの限界が明らかになってきた、と考えてらっしゃる訳ですね。資本主義のあり方を今問題にしなければならない、というのはなぜなのですか?

斎藤准教授:今、私達が直視しなければならない現実は、私達人間の経済活動が地球のあり方を、取り返しのつかないくらい大きく変えてしまっている、という現状なんですね。私が注目しているのは、地質学で記されている『人新世(ひとしんせい)』という考え方なのです。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。この意味するところは単純で、人間の経済活動が地球の表面全体を覆い尽くしてしまった地質学的な年代、という意味です。実際見まわしてみると、ビルであったり道路であったり、農地、ゴミ捨て場、ありとあらゆる人間の創り出した物が地表を埋め尽くしていますし、海に目を向けてもマイクロプラスチック、大気中も人間が生み出した二酸化炭素がですね、充満しちゃっている訳です。

そうした物が今回のパンデミックであったり、さらなる気候危機と言われる大きな気候変動の危機が引き起こされるようになっている訳です。

 

結局パンデミックにしても気候変動にしても、これは『人新世』のような状況が原因な訳で、これを創り出しているのは無限の経済成長を追い求め続ける資本主義というのが根本的な原因。

私はこの危機を前にして、資本主義を変えるようなポスト資本主義というのを目指していかねばいけないのでは、と思っているんですね。

 

聞き手:資本主義が万能でないことは、これまでも危惧する声はあったんですが、しかし現実的に考えると、資本主義の枠内でこの経済成長をコントロールしながら対処する、という方法でしか手がないのかもしれない、という声も一方ではありますね。

斎藤准教授:ポスト資本主義というと、幻想的なユートピアに聞こえてしまうかもしれません。しかし他方私達は、この『人新世』の厳しい現実に目を向けないといけないと思います。

資本主義の枠内では基本的に成長を抑えることは不可能です。資本主義の定義というのは絶えず資本を増やし続ける、成長膨張を続けていくシステムな訳ですね。ところが経済成長を続けてしまえば、結局のところ資源やエネルギーの消費量は増え続けてしまう。例えば、エコの環境に優しいイメージが強い電気自動車のようなものが開発されたとしても、既存のシステムのもとでは、もっと価格競争が行われて、広告がバンバン打たれて、消費へと駆り立てられて、SUVみたいな大型車がどんどん販売されるようになる。これは電気自動車になったとしても、資源を食いつぶすような結果しか生まない訳ですね。

そういう意味でいうと、こういう消費主義的な経済成長を求める資本主義そのものが環境に悪いということになる。緑の経済成長というのは、ある種の幻想であり、私は経済成長そのものにブレーキをかけて経済をスローダウンしていく必要があるんではないか、と考えています。

 

聞き手:斎藤さんが具体的にイメージするポスト資本主義のビジョンというのは、どういうものですか?

斎藤准教授:ポスト資本主義、脱成長なんですけど。『脱成長』というと、貧しい、と感じる方もいるかもしれませんが、私はむしろ豊かさを可能にしてくれるんじゃないか、と思っていて、その鍵となるのが『コモンcommon』です。commonというのは共有材という意味なんですけど。

人々が生活していくのに必要な、水、電力、公共交通機関、教育、医療といったものですが、これらを商品化し過ぎてしまった資本主義に対して、もう一回人々が共有して、みんなで管理していくような、公共の富にしていこう、これを私はcommonと呼んでいて、このcommonに基づいた社会を私はコミュニズムcommunismと呼んでいるんですけども。

コモンcommonを増やしていくことで、そんなに一生懸命働かなくても生活は安定していくし、むしろ脱成長することで庶民は豊かになっていって、労働以外の活動へも幅が広がっていって、さらに絶えず働いて、絶えず消費することをやめることで、環境にも優しい社会が生まれてくるんじゃないかな、と期待してます。

 

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まだこの後もお話は続いたのですが、頷ける箇所があり書き留めました。

コミュニズムCommunismって普段は共産主義と訳されますけど、斎藤准教授の唱えるコモンはそれとは一致してないと思っています。

 

まさにペースダウンかな、と思いました。効率優先、弱肉強食で、弱い人々置き去りのギスギス感いっぱいの社会。便利過ぎる毎日。欲しいものはクリック一回で注文、聞きたい音楽がすぐに聴け、観たい番組がいつでも見ることが出来る。それに慣れてしまった自分。

ーー 考えないといけないな、と思いました。

 

 

コロナ禍で日常行動を変えざるをえなくなってますが、そんな中増えたのがラジオを聴く時間です。三宅民夫さんの『マイあさ』や土曜朝の『山カフェ』などよく聴きます。それから今まであまり見ていなかったNHKの長寿番組『小さな旅』。色々な生き方をしている人々を見せてくれて、ゆったり豊かでいいなぁと感じたりしてます。『ドキュメント72』も好きで、同じように現代の様々な生き様を見せてくれるけど、あちらは話のタネにはなるけど、気持ちホッコリとは違うかな。

 

家族や親戚の人達、友人、知り合いの人達とはLINEやZOOM、あるいは電話で話をするしかなく、これからはウェブ操作の知識なりスキルなりを磨かないと時代について行けなくなりそうです。(すでに、そうなりかけています(^^;)

 

家族が集まれなかったり、親戚が集まれなかったりでお正月気分にはなれそうにないですが、新しい年が少しでも明るい光が差してくる年でありますように願っています。